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WRCエストニア プレ会見ヒュンダイ編:地元出身のタナック「家から1時間半でつくのはいいね!」

©Jarek Joepera / Red Bull Content Pool

WRCラリーエストニアのシェイクダウン後に行われたプレイベントカンファレンス、ヒュンダイ勢の内容(抜粋)。WRCチャンピオンとして母国初のWRC開催を迎えるオィット・タナックは、自宅から数時間で現場につく初めての感覚を味わっているようだ。

●WRCプレイベントカンファレンス出席者
ヒュンダイ・シェル・モビスWRT

– ティエリー・ヌービル(TN)
– オィット・タナック(OT)
– マルティン・ヤルベオヤ(MJ)
– クレイグ・ブリーン(CB)

Q:WRCのシーズン再開を、母国のエストニアで迎える。 初開催でWRCのこの重要な役目を務めるのはどんな気分か
OT: まず、本当に長いブレイクだったし、再開できてよかったし、それをエストニアで迎えるのだからね。家を出て遠征先がここなのは、よかったよ。1時間半しかかからないからね! みんなと比べたら、これが一番のアドバンテージだ。でも、いつもと同じように楽しみにしている。接戦になると思うが、シーズンを再開することができて本当にうれしいよ。

Q:電車に乗ることも、荷物のチェックも必要なかったと。マルティンは途中から乗せてきたのか、それとも彼は自分で運転してきたのか。
OT: 僕らは一緒に移動するほどの友人じゃないよ(笑)。
MJ:自分の家の方が近いんだ。25分で来た。

Q:そうだった、ここはマルティンの地元だ
MJ: そのとおり。オィットと同じく、また競技モードに戻れることもうれしいよ。何戦か参戦したけど、今回はポイントがもらえるからね。ちょっと違う。

Q:今年は少し状況が違う。これはプレッシャーになるのか。昨年はWRCのプロモーショナルイベントで雰囲気も素晴らしかったが、ポイントは与えられなかった。今年はもちろん、ポイントを賭けての戦いだ。今季は残りイベントも少ない。このこともさらにプレッシャーになるのか
OT: これまでの年も参戦していたイベントだ。もちろん、テストの意味での参戦だったが、今年は選手権としての参戦なので、ベストのタイムを出すためにパフォーマンスに集中するだけ。もちろん、もうテストとしての参戦ではないので、目指すことはひとつしかない。

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Q: マルティン、これまでのこのラリーで地元のエルバを通過していた。家族や友人、みんながいる前でWRC戦に参戦するのはどんな感じなのか
MJ:みんなにとって、いいことだと思うよ。もちろん、今の(COVID-19の)状況はいいものではないが、それでもみんな手を振ったりして応援できる。

Q: エストニアがWRCカレンダーに入ることが決まってから、コ・ドライバー仲間のなかに、情報がほしいと聞いてきた者はいるか
MJ:親友のトルステイン(エリクソン、マッズ・オストベルグのコ・ドライバー)だね。エストニアでWRCが開催されると発表される前から聞かれていた。ノートを持っているかと聞かれたけど、僕は何も持っていなかったんだよ。

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Q: オィットはどうか。チームメイトと情報を共有しているか。ティエリーは何年も前にエストニアに参戦しているが、自分の情報は自分で隠し持っているのか
OT:まず、今回のラリーの半分以上は、自分にとっても新しいコースだと思う。次に、自分の経験はみんなと同じくらい。例えば、クレイグは自分よりも経験が豊富だと思う。自分はエストニア出身でこのエリアのことも知ってはいるけどね。ラリーを始めた頃、この辺りをよく走っていた。でも、主催者はラリーでは使われてこなかった道や、新しいステージを作っている。だから、自分にとっても新しいイベントなんだよ。

Q: ティエリーが参戦したのは、かなり前で2013年。当時のことは覚えているか
TN: そうだね。

Q: あるひとつのジャンプ?
TN: そう。前回参戦したのは2012年だ。正直、覚えていることは少ない。すごく有名なジャンプで、それ以外は全部、新しくなっている。サウスエストニアに出たのは、本当にいい準備になった。

Q: 今回、強敵になりそうなのは誰か
TN: 言うまでもないと思う。オィットはかなり速いと思うよ。こういった道の国で生まれて、熟知している。すごく特殊な道で、どんな性格なのかしっかり把握していなくてはならない。倒す相手になるのは彼だと思うね。それから、フィンランド人勢もすごく速いし、こういった路面にも慣れていると思う。自分は、レッキは順調だったので、プッシュしていくよ。

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Q: クレイグ、オィットはクレイグの方が経験が豊富だと言っているし、多彩なマシンで走っている。今回、サプライズを起こせそうか
CB:確かに、自分は何度もこのラリーに出ているが、WRカーではあまり走っていない。もちろん、かなり知っているラリーではあるが、オィットも言ったように使っていなかった道がたくさん入っているし、このラリーのために作った道もある。その道を経験している人は誰もいない。これまで走った経験がアドバンテージになってくれたらうれしいが、それでも新しいセクションでも自信を持って攻めなくてはならないから、簡単なチャレンジではないよ。

Q: 昨日のレッキでは大雨が降ったが、何か問題になったか。どこかで停車したり中断しなくてはならない状況だったか。ノートは問題ないか
CB:あれだけの雨が降ったのに道が問題なかったのは、うれしいサプライズだったよ。ほかのラリーでは、あれだけ雨が降ったら、ステージの状況が一変するようなことも見てきたからね。今回は、かなりいい状態のままだった。それも主催者の努力のおかげなんだと思う。それだけでなく、主催面では本当に素晴らしい運営でラリーを進めてくれている。

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