WRC第4戦エストニアのWRC2はPHスポールから参戦したマッズ・オストベルグ(シトロエンC3 R5)が圧勝。今季ここまでに参戦した3戦すべてを優勝で揃えている。
前日は午前のループでのパンク1回だけがネガティブ要素となっていたオストベルグだったが、この日はペースを上げて6連続でステージウインをマーク。最終的に2位との差を1分28秒4にまで広げ、今季3度目のマキシマムポイント獲得を果たした。
「WRCが再開されてよかったし、いい週末だった。目指していたポジションに立ち続けられたし、週末を通していいペースを披露できた。内容にはすごく満足している」とオストベルグ。
前日を部門2番手で終えていたヒュンダイ・モータースポーツNのニコライ・グリアジン(ヒュンダイi20 R5)は、最終ステージの終盤で痛恨のパンクに見舞われタイムロス。この結果、Mスポーツ・フォードのアドリアン・フルモーが2位でフィニッシュすることとなった。
「すごくハッピーだし、正直予想以上の結果。このマシンでのグラベルラリーはまだ5戦目だし、本当に高速で、さらに自分よりも経験が豊富なライバルばかりだった」とフルモー。
「フランスや英国で経験してきたステージとまったく違っていたので、すぐに対応して経験豊富なライバルと争うことができたのは、素晴らしいことだと思う。マシンも週末をとおして完璧だったので、見事な仕事をしてくれたチームのみんなに心からの感謝を伝えたい」
一方のグリアジンは、パンクにより3分近くをロス。部門5位でのフィニッシュとなり、フィニッシュラインでは悔しさを隠さなかった。グリアジンのトラブルで、TOKSPORT WRTのポンタス・ティデマンド(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo)が順位を上げてポディウムフィニッシュ。チームメイトのエイビン・ブリニルドセン(ファビア・ラリー2 Evo)は、2日間をとおして全開の走りを見せ、ティデマンドに2.1秒の僅差で4位フィニッシュを果たした。
前日は2回のパンクに見舞われデイリタイアとなっていたヒュンダイ・モータースポーツNのオーレ・クリスチャン・ベイビー(i20 R5)はこの日を再スタートしたが、最終2本目のSS16で転倒、ラリーリタイアと、最悪の結末となってしまった。
WRCラリーエストニア WRC2最終結果
1. M.オストベルグ(シトロエンC3 R5) 2:08:10.9
2. A.フルモー(フォード・フィエスタ・ラリー2 MkII) +1:28.4
3. P.ティデマンド(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +2:50.1
4. E.ブリニルドセン(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +2:52.2
5 N. グリアジン(ヒュンダイi20 R5) +3:52.6