日本ではクスコレーシングのドライバーとして人気が高いマイケル・ヤングが、9月13日、オーストラリアの地方ラリー選手権として開催されたフォレストラリー(グラベル)で総合優勝を飾った。
ニュージーランド出身、現在は西オーストラリアのパースに在住するヤングは、ディーン・ヘリッジ率いるマキシマム・モータースポーツのスバルWRX STIで参戦した。シュコダ・ファビアR5のジョン・オダウドと激戦を展開していたが、最終2本目に設定されたウェリントンダム(32km)で首位に立っていたオダウドがオーバーシュートを喫し、2番手ヤングとの差がわずか2.4秒に詰まった。するとヤングはこのチャンスを逃さずに活かし、最終17kmステージで猛チャージをかけると、0.5秒差での逆転優勝を果たした。
「終盤でストールしたんだ、本当にラッキーだった」とヤング。
「ジョンと僅差で最終ステージを迎えたので、ビッグプッシュをかけた。実戦は久しぶりだったしこのマシンでグラベルを走ったことがそれまでになかったから、最初は少し腕がなまっていた。でも、自分が立てたプランに徹して徐々にペースをアップしたが、0.5秒はかなりの僅差だったね」
「グループNマシンに戻っての参戦は、最大で予想できないチャレンジだった。AP4とグループNではドライビングがまったく違う。特にブレーキとサスペンションのトラベルだ。調整するのに少し手間取ったけど、最終的にはまたあの走りを楽しめるようになった。ジョンとはいいバトルになって、1日を通じてタイムを獲りあい、お互いにプッシュをかけあった。彼も明らかにペースが上がっていったよ」
「この週末、支えてくれたマキシマム・モータースポーツのみんなには、感謝しきれない。マシンも素晴らしかった。ひとつも傷をつけずにマシンを返すことができて、うれしいよ。そして1日中、ノートを読んでくれたスコット(ベクウィズ、コ・ドライバー)にも感謝している」
なお、このラリーには、アリスター・マクレーの息子でパース在住・16歳のマックス・マクレー(コリン・マクレーの甥にあたる)がフォード・フィエスタST150で2WD部門に参戦、総合11位、2WD部門3位でフィニッシュしている。
フォレストラリー最終結果
1 M.ヤング(スバルWRX STI) 1:32:30.1
2 J.オダウド(シュコダ・ファビアR5) +0.5
3 B.サーシー(三菱ランサーエボリューションⅨ) +1:08.5
4 C.ランド(スバルWRX STI) +4:47.2
5 N.ボックス(日産シルビア S13) +5:16.4
6 D.トーマス(スバルWRX STI) +7:36.0
—
11 M.マクレー(フォード・フィエスタST150) +9:55.7