ERCは2020年の最終戦として、12月12‐13日に開催されるベルギーのスパラリー(ターマック)を追加することを発表した。ベルギーでERCが開催されるのは、2016年以来。一方で、第4戦に予定されていたキプロスラリーがカレンダーから外れることになり、2020年カレンダーは全6戦のままとなる。
スパラリーは、ベルギーGPの会場となるスパ・フランコルシャンサーキット内やその周辺を使用するステージ、計202.52kmで構成。スパ・フランコルシャンでは、11月にWRCとして開催が決まったイープルラリーが最終日に、世界ラリークロス選手権ベネルクス戦と同日に競技を行うことが発表されており、スパラリーでも同じステージを使用。12月12日に設定される予定のこのステージはグラベルとのミックス路面で夜間の走行となるほか、12月開催でかなり低い気温が見込まれるため、ERCのシーズン最終戦にクルーは大きな試練に臨むことになる。
ERCのプロモーター、ユーロスポーツ・イベンツでERCコーディネーターを務めるジャン‐バティスト・レイは「スパラリーにはここ何年も注目してきたが、常に先を見つめるアプローチに加え、確固たる運営とクリスチャン・ジャプシン率いるDGスポーツのプロモーションは感銘を受けてきた」と語る。
「これまでにもスパラリーがERCに加わる可能性について話し合いを行ってきていた。その積み重ねが今回、初めてERCに最終戦として加わることにつながり、非常に満足している」
スパラリーのプロモーターを努めるジャプシンは「過去にも話し合ってきたプロジェクト。これまでは実現してこなかったが、新型コロナウイルスの影響で今年のスパラリーが3月から12月に延期になったことで、再びERCに加わることについてユーロスポーツ・イベンツと話し合う機会が生まれた」と経緯を語る。
「この合意には非常に満足しているし、2020年ERCの最終戦を開催できることは光栄なこと。スパ・フランコルシャンサーキットとスパの街、SSのエリアとも協力体制を敷いており、小さな街で立派なイベントが開催できることを保証する。2020年のスパラリーは、素晴らしい節目のラリーとなるだろう」
一方、ERCのカレンダーから外れたキプロスラリーは、中東ラリー選手権、キプロスラリー選手権のラウンドとして開催する。ユーロスポーツ・イベンツとキプロス自動車連盟は、すでに2021年のERCカレンダー復帰について話し合いを始めているという。
今後のERC開催予定
第3戦 10月2‐4日 ラリーファフェ・モンテロンゴ(ポルトガル、ターマック)
第4戦 11月6‐8日 ラリーハンガリー(ターマック)
第5戦 11月26‐28日 ラリーイズラス・カナリアス(スペイン、ターマック)
第6戦 12月12‐13日 スパラリー(ベルギー、ターマック)