WRCトルコ事前情報:グラベル連戦2戦目は一転、過酷なラフ路面 – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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WRCトルコ事前情報:グラベル連戦2戦目は一転、過酷なラフ路面

©Hyundai Motorsport GmbH

エストニアでシーズンを再開したWRCは9月18〜20日、第5戦をラリートルコで迎える。新型コロナウイルス(COVID-19)の感染状況に鑑みて、例年よりもかなりコンパクトな設定となっているが、暑くラフなステージではそれを感じさせないほど過酷な試練が待っている。

同じグラベル路面ではあるが、第4戦エストニアと今回のトルコとでは、状況は一変する。エストニアでは最初のループではマシンの車高は舗装スペックにも近い設定だったが、石が散乱するトルコのステージでは十分な車高が必要となる。

Jaanus Ree/Red Bull Content Pool

トルコ西部の海岸リゾート、マルマリスを拠点に設定されるステージは、今回は12SS。合計223.00kmと、昨年よりも90km近く短くなっている。ラフな路面で一度トラブルを抱えれば、取り戻せる時間がないことを意味しており、クルーにとっては例年以上のプレッシャーを与えることになる。

1年前、シトロエンから参戦したトルコを制しているトヨタのセバスチャン・オジエは、選手権リーダーとして今季のトルコ戦を迎える。今季は早くも残り3戦というなか、タイトル争いもヒートアップしている。ドライバーズ選手権では、前戦エストニアで母国優勝を飾ったヒュンダイのオィット・タナックが一気に3番手に浮上。オジエとのポイント差を13にまで詰めてきている。一方、エストニアがまさかのノーポイントに終わったヒュンダイのティエリー・ヌービルは5番手に後退と崖っぷち状態となってきた。マニュファクチャラーズ選手権では、エストニアでクレイグ・ブリーンも2位に入ったヒュンダイが首位トヨタとの差を一気に詰め、その差はわずか5ポイントとなっている。

■ラリールート
ラリーは金曜日の夕方にマルマリスでスタートセレモニーを行った後、アスパランのサービスパークに近い2SSを走行。マルマリス西部を走行する土曜日は2019年と変更はなく、今回で最長の一日となる。この日の日中サービス以降から、上位ドライバーの走行順がリバースとなる。最終日となる日曜日も気の抜けない試練が続き、イベント最長の38.15kmステージとマルマリス(6.28km)を2ループする設定。2回目のマルマリスは、パワーステージに指定されている。

■ラリーデータ
開催日:2020年9月18-20日
サービスパーク設置場所:マルマリス
総走行距離:707.81km
総ステージ走行距離:223km(SS比率31.51%)
総SS数:12

■開催選手権
WRC
WRC2
WRC3

2020年WRC暫定スタンディングス(第4戦エストニア終了時点)
ドライバーズ選手権
1 セバスチャン・オジエ(トヨタ) 79pts
2 エルフィン・エバンス(トヨタ) 70pts
3 オィット・タナック(ヒュンダイ) 66pts
4 カッレ・ロバンペラ(トヨタ) 55pts
5 ティエリー・ヌービル(ヒュンダイ) 42pts
6 テーム・スニネン(Mスポーツ・フォード) 34pts
7 エサペッカ・ラッピ(Mスポーツ・フォード) 30pts
8 クレイグ・ブリーン(ヒュンダイ) 25pts
9 セバスチャン・ローブ(ヒュンダイ) 8pts
10 ポンタス・ティデマンド(シュコダ) 8pts
11 勝田貴元(トヨタ)8pts

マニュファクチャラーズ選手権
1 トヨタ・ガズーレーシングWRT 137pts
2 ヒュンダイ・シェル・モビスWRT 132pts
3 Mスポーツ・フォードWRT 83pts



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