WRC第5戦トルコは9月19日(土)の競技2日目を終えて、ヒュンダイのティエリー・ヌービルが後続に30秒以上の差をつけて首位を独走中だ。2番手には、トヨタのセバスチャン・オジエとヒュンダイのセバスチャン・ローブが同タイムでつける。4番手はトヨタのエルフィン・エバンス。オジエ&ローブとエバンスの差は27.6秒離れており、最終日は実質的にこのふたりによる2位争いが焦点となりそうだ。
競技2日目となるこの日は、SS3〜SS8の計6SS。3SSを2度走行する107.38kmが戦いの舞台となる。なかでもオープニングステージのSS3/6はこの日最長の31.79km。そのオープニングステージを制したのはオジエ。これで一気に総合首位に立つと、続くSS4でもベストタイムをマークしてリードを広げにかかる。しかしSS5ではヌービルが反撃に転じて一番時計を刻み、オジエとの差を1.6秒差にまで詰めることに成功した。午前中のSS3では、ヒュンダイのオィット・タナックがステアリング系を破損しリタイアを喫している。
サービスを挟んで、午後最初のSS6。ここでヌービルはSS2番手のローブを10.1秒上まわるスーパーベストで総合首位に。一方、オジエは左フロントタイヤのパンクで大きくタイムロスを喫し、このSSを終えた段階で総合3番手にドロップ。代わってエバンスが総合2番手に浮上している。このSS6ではロバンペラも右フロントタイヤをパンクし、大きくタイムを落とすことに。
続くSS7を制したのはヌービル。ヌービルはこれで3連続ベストタイムという好走を見せている。オジエはシフト系と思われるトラブルの兆候を抱えながらも0.2秒差のSS2番手タイムをマークした。そしてこの日の最終SS、SS8でベストタイムをマークしたのはローブ。この結果、首位ヌービルの33.2秒差、総合2番手タイでローブとオジエが並ぶこととなった。また、このSSではエバンスが大きく遅れたこともあり、最終日はローブvsオジエによる2番手争いが激しさを増しそうだ。
競技最終日は、SS9〜SS12の計4SS。2SSを2度走行する88.74kmで決着がつく。オープニングのSS9/11は38.15kmと、ラリー最長のSS距離を誇るSSだ。SS9は日本時間の20日(日)13時30分スタート。
WRCトルコ SS8後暫定結果
1. T.ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC) 1:36:38.6
2. S.ローブ(ヒュンダイi20クーペWRC) +33.2
3. S.オジエ(トヨタ・ヤリスWRC) +33.2
4. E.エバンス(トヨタ・ヤリスWRC) +1:00.8
5. K.ロバンペラ(トヨタ・ヤリスWRC) +1:18.8
6. T.スニネン(フォード・フィエスタWRC) +1:35.0
7. E.ラッピ(フォード・フィエスタWRC) +2:28.0
8. G.グリーンスミス(フォード・フィエスタWRC) +3:15.4
9. P.ルーベ(ヒュンダイi20クーペWRC) +4:20.4
10. K.カエタノビッチ(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +6:11.5