世界ラリークロス選手権は9月19日、ラトビアのリガで第5戦のファイナルが行われ、スウェーデンのヨハン・クリストファーソン(フォルクスワーゲン・ポロ)が優勝。自身23度目の世界RX勝利をマークし、ドライバーズ選手権でのリードも広げた。
今季は、クリストファーソン・モータースポーツから参戦しているクリストファーソン。予選を終えての中間リザルトでは2番手だったが、セミファイナル2を制した後、ポールポジションからスタートしたファイナルでは、6ラップすべてでレースをリードする圧倒的な強さを見せて、シーズン3勝目を飾った。選手権でのリードは21ポイントに広がっている。
「すごくいい気分。Q2とQ3は必死でプッシュした。ベストのタイムを引き出すことはできなかったが、代わりにセミファイナルとファイナルのためにタイヤを温存した」とクリストファーソン。
「だから、セミとファイナルではタイヤの面ではライバルを出し抜けたし、スタートもよかった。フレッシュタイヤなら、すべてのことが楽になる。Q3とQ4の間に変更を行ってくれたチームには心から感謝している。セミファイナルでもマシンがさらによくなったので、賭けに出る時にも余裕が持てたし、いい方向に進んだ」
セミファイナル2を制したマティアス・エクストローム(アウディS1)は、ファイナルをフロントロウからスタート。最初のコーナーはクリストファーソン以外の5台が集中しカオス状態になったが、ジョーカーラップ選択で絶妙な戦略を見せて2位でのフィニッシュ。今季4度目となるポディウムに上がった。3位にはティミー・ハンセン(プジョー208)が入り、ポディウムは2017〜2019年のドライバーズチャンピオンの揃い踏みとなった。
中間リザルトでトップに立ったのは、フィンランドでの前戦を制したニクラス・グロンホルム(ヒュンダイi20)。セミファイナル1を2位でフィニッシュし、ファイナルではケビン・ハンセン(プジョー208)を追っての激戦を展開したが、テールトゥノーズのバトル中にスピンを喫し、ポディウム争いから脱落した。
そのケビンは、最後列からスタートしたファイナルのスタートで2番手に浮上すると、ラップ2でジョーカーを選択。2ラップにわたってグロンホルムからの猛追を凌いだ後、最終コーナーで兄ティミーとポディウムを争い、最終的に4位でのフィニッシュとなった。グロンホルムは5位、エクストロームの KYBチームJCのチームメイト、ロビン・ラールソン(アウディS1)は、開幕ラップの第2コーナーで接触によりスピンを喫し6位でのフィニッシュとなったが、KYBチームJCはチームズ選手権での首位を堅守している。
20日は同じリガで、第6戦が行われる。
世界RXリガ(第5戦)ファイナル結果
1 J.クリストファーソン(フォルクスワーゲン・ポロ) 5:01.073
2 M.エクストローム(アウディS1) 5:04.541
3 T.ハンセン(プジョー208) 5:05.396
4 K.ハンセン(プジョー208) 5:05.706
5 N.グロンホルム(ヒュンダイi20) 5:11.981
6 R.ラールソン(アウディS1) 5:36.389