キミ・ライコネンがほぼ2カ月ぶりにWRCに帰ってくる。4月の第4戦ヨルダンで6位に入賞して以来の出場だ。
ライコネンはこの2カ月の間、アメリカのNASCARにデビュー。まずはピックアップトラックで争われるNASCARキャンピング・ワールドトラックシリーズにトヨタ・タンドラで参戦し、第7戦シャーロットで15位フィニッシュ。1週間後に行なわれた上位カテゴリーのネイションワイド(同じくシャーロット戦)ではトヨタ・カムリで27位で完走を果たしている。
アクロポリスラリーへの出場経験がないライコネンは、フランス・マルセイユ近郊で事前テストに臨んだ。先週の段階ですでに150kmを走り込み、久々のグラベルラリーに照準を合わせ込んできている。
シトロエン・レーシング・テクノロジーのマネージャー、ブノワ・ノジエが語ったところによると、本人の感触もすこぶるいいようだ。
「ヨルダンでのパフォーマンスは非常にいいものだった。今回のテストはアクロポリスでのコンディションに似ている路面で行なったため、キミにとってもいい経験になっただろう。アクロポリスはクルマにもクルーにもタフなラリーだ。特にデイ1は走行距離も長いし、リモートサービスしか予定されていないため、注意が必要だ。とはいえキミももはやルーキーではない。なんとかまとめ挙げることができると信頼している」
ライコネン自身も「ドライビングはどんどん良くなっている。それに合わせてハードにプッシュしていくよ」とモチベーションは高い。
アクロポリスはライコネンの2011年WRC参戦計画の4戦目にあたる。ヨルダンではかなりいい走りを見せていただけに、今回も上位フィニッシュを期待したいところだ。