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WRCが最終戦にモンツァラリー追加を検討、ステージはサーキット内のみ

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新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックにより、当初の予定を大幅に変更しての再開を余儀なくされた今季のWRCは現状、11月のベルギーで最終戦を迎えることになっているが、シリーズ側は第8戦としてイタリアのモンツァラリーを追加する方向で取り組んでいる。

このイベントは12月3〜6日、F1イタリアGPの舞台であるモンツァサーキット内だけで行われるため、低コストでWRCカレンダーに8戦目を追加できることはWRCプロモーターにとっても好都合だ。モンツァラリーを追加することで、サルディニアかイープルのいずれかが開催できなくなった場合の予備ともなる一方で、サーキットが会場であることから感染対策上、イタリア政府から無観客での開催を指示されても主催者は対応が可能だ。

FIAのラリーディレクター、イブ・マトンはこれまでも、世界タイトルを与えるためには最低7戦の開催は必要であることを言及してきた。

この動きについて選手権リーダーのエバンスは「自分たちに今できることは、ラリーに出かけて走るだけ。もし8戦になったら、そうするだけのことだ。今年は通常とは状況が違うし、選手権を成立させるだけのラリーができるなら、それだけもありがたいと思うべきだ」と語る。モンツァラリーがWRCカレンダーに追加することになれば、エバンスは初参戦。現在WRCに参戦しているドライバーの中では、セバスチャン・ローブとダニ・ソルドが優勝経験を持っている。モンツァラリー自体は、モトGPのレジェンドライダー、バレンティーノ・ロッシが最多の7勝をマークしているが、2019年はR5マシンが主流となったことから参戦していない。
(Graham Lister)

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