ラリーイタリア、デイ2終了後の各ドライバーからのコメント(抜粋)。タイトル争いが佳境を迎える中、不利な走行順の初日をしのぎ切って2番手にまで挽回したオジエ。3番手ヌービルとはわずか1.5秒と激戦の2位争いを戦う一方で、残り41.90kmの最終日、27.4秒差で首位ソルドを追う。
(カッコ内は順位の前日比)
[ヒュンダイ・モータースポーツ]
ヒュンダイi20クーペ WRC
■ダニ・ソルド/総合首位(=)
「金曜日と同じ流れで今日を終え、フィーリングはとてもポジティブだしパフォーマンスにも満足している。今日はタイヤのマネージメントに注意を払わなくてはならず、各ループで正しい選択をしてできる時にはプッシュし、必要な時は手堅くいった。今日最後のステージのフィニッシュでタイヤも終わったので、さらに慎重にならなくてはいけなかった。ラリーでは、経験上、安心できるアドバンテージなどはない。自分の仕事を全うしたければ、日曜日もこのペースとリズムを維持しなくてはならない」
■ティエリー・ヌービル/総合3番手(=)
「午前は、スペアを1本多く積んだのはベストの選択ではなかったという感じはするが、内容には満足。目標は2番手に上がることで、ギャップを詰めようと目指していた。あのループではステージウインも1本獲り、午後もまた攻めに入るつもりだった。違った形でタイヤ戦略合戦になり、タイムは本当に僅差だった。ものすごくハードに挑んだが、オジエの方が速さでは少し上まわっていたようだ。残念ながら、最終ステージの橋でブレーキが遅れ、1.5〜2秒ほどロスしてしまった。全開でプッシュしていれば、こんなこともある。明日も攻めていくよ」
■オィット・タナック/総合6番手(↑)
「今日はドラマはなくクリーンな1日だった。おおむね、うまく動いていたし、自分たちのできることをやれた。計画していたことはすべて達成できたと思うので、自分たちの方からできることは、これ以上なかった。マシンのフィーリングは良かったよ。明日も、サルディニアらしいナローでツイスティなステージになると思う。一番優先するのはパワーステージを獲ることなので、プッシュしていく。今は、どんなポイントも重要だ」
[トヨタ・ガズーレーシングWRT]
トヨタ・ヤリスWRC
■セバスチャン・オジエ/総合2番手(↑)
「今日の6SS中、4本でステージウインを獲り、かなりハッピーな気分。残念ながらほかの2本はあまりいい走りができず、タイムの面では少し痛手になった。1回目は限界までの走りができず、2回目はもっとハードに攻めたがヘアピンでストールしてしまい数秒をロスした。それでも全体としてはポジティブな1日だった。明日は2番手争いをしながら、最後まで首位にプレッシャーをかけていく。このトリッキーなステージでは何が起こるか、誰にも分からない」
■エルフィン・エバンス/総合4番手(↑)
「全体として午前のループは悪くなかった。ほとんどの部分でうまくドライブできた。SS9では慎重になりすぎてスムーズに走ることに専念して攻めが足りず、かなりタイムをロスしてしまった。それから、午後最初のステージではもう少しプッシュして、終盤は抑えたので、最後のステージはクリーンに走り続けることに徹した。明日は4番手を守らなくてはならない。それが鍵になる。ステージがあまりに短いので、ペースで上位に追いつくのは不可能だと思うが、最後まで攻め続ける」
■カッレ・ロバンペラ/SS8でラリーリタイア
「今日2本目のステージで、終盤で少しワイドになった。ナローなセクションで、イン側に避けなくてはいけないものがあった。アウト側の木にヒットし、その衝撃で2本目の木にぶつかった。明日、再スタートするにはダメージが大きすぎた。今回は自分たちに流れがなかったのは明らかだ。それは、シェイクダウンからすでに始まっていた。昨日は自分たちのミスではなく少し不運なところがあったが、今日は自分のミス。トリッキーな週末だった」
[Mスポーツ・フォードWRT]
フォード・フィエスタWRC
■テーム・スニネン/総合5番手(↓)
「チャレンジングな1日だった。午前の滑り出しはよかった。上位から数秒ロスしたが、エルフィンに対してはいいペースだった。その後、ハンドブレーキにトラブルを抱え、低速のセクションでかなりタイムをロスした。午後は調子を取り戻し、最初のステージSS11ではエルフィンからの遅れを取り戻したが、2本目(SS12)では少し差を広げられてしまった。明日はタイトな戦いになるので、ベストを尽くす。ステージ当たり2秒ずつだけなので、プレッシャーをかけ続ける」
■ガス・グリーンスミス/SS10でデイリタイア(↓)
「昨日は自分のキャリアの中でもベストの1日だった。今日も、スタートはよかったんだ。たぶん、自分のペースノートの表記は少し遅すぎて、スペアを2本積んだのもベストの選択ではなかったかもしれないが、感触は悪くなかった。残念ながらSS9でバッテリー低下の警告灯が点灯して、ストップラインを越えたところでマシン全体が止まった。どん底だよ! オルタネーターのベルトを交換したけど、始動させるだけの勢いが得られなかった。45分ほどがんばったけど、ここでデイリタイアしなくてはならなかった。明日は、さらに成長することにだけ専念する」