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【速報】WRCイタリア:ヒュンダイのソルドが自身3勝目を獲得。激戦の2位争いは1秒差でヌービルに軍配

©HYUNDAI

2020年WRC第6戦ラリーイタリア・サルディニア(グラベル)はすべての競技を終え、ヒュンダイのダニ・ソルドが優勝、総合2位にはヒュンダイのティエリー・ヌービル、僅差の3位にトヨタのセバスチャン・オジエという結果となった。終盤2戦に向けて、ドライバーズ/マニュファクチャラーズ選手権も接戦の様相だ。

競技最終日はSS13〜16の4SS、SS距離41.9km。距離は短いものの、日中のサービスを挟まない設定となるため、ミスをしないことはもちろん、タイヤのマネージメントも大きな鍵となりそうだ。曇りがちな天候ではあるものの、路面はドライコンディション。首位のソルドが逃げ切れるか、僅差の2位争いはどうなるのかに注目が集まった。

TOYOTA


オープニングステージのSS13を制したのはオジエ。ヌービルもSS2番手、0.2秒差で食い下がる。首位のソルドはリヤフェンダーを失いつつ12.1秒差のSS4番手タイムとなり、マージンは大きく削られてしまうこととなった。これで首位ソルドと2番手オジエの差は15.3秒、オジエと3番手ヌービルの差は1.7秒となった。続くSS14ではヌービルが意地のベストタイムをマークし、総合2番手オジエとの差を0.1秒にまで詰めることに成功した。首位ソルドもSS2番手で続き、SS13で詰められた差をじわりと広げ、ふたりの差は16.1秒となった。このSS14では、先頭走者の勝田貴元がクラッシュを喫し、リタイア。ヤリスWRCは大きなダメージを受けたが、クルーふたりには大きなケガはない模様だ。

SS13の再走ステージとなるSS15は、オジエが再びの一番時計。ソルドのマージンを一気に削り、総合順位でのタイム差を9.2秒としてみせた。ヌービルはSS2番手タイムをマークしたものの、オジエとの差は再び1.7秒に拡大することとなってしまった。そして迎えた最終パワーステージ、上位陣の出走順はヌービル、オジエ、ソルド。最初にコースインしたヌービルは、SSトップのオィット・タナックに次ぐ暫定SS2番手タイムをマークしてみせた。続くオジエは、ヌービルのタイムから2.7秒遅れとなってしまい、総合順位でもヌービルに逆転を許してしまうこととなった。そして上位陣最終走者のソルドは、オジエとのマージンを見ながら落ち着いてフィニッシュ。自身3度目の勝利を、再びイタリアで決めてみせた。

Red Bull


これで総合順位はソルド、ヌービル、オジエの順に。4位にはトヨタのエルフィン・エバンス、5位にMスポーツ・フォードのテーム・スニネン、6位にヒュンダイのオィット・タナックというオーダーになった。ドライバーズ選手権ではエバンスが111点でリード。2番手に97点オジエ、3番手に87点でヌービルが浮上した。また、1-2フィニッシュを達成したヒュンダイはマニュファクチャラーズ選手権でもトヨタを逆転。ヒュンダイ208点、トヨタ201点となっている。

次戦は11月19日〜22日に開催される第7戦ベルギー。歴史あるターマックラリーだが、WRCとしては初開催。最終日にはスパ・フランコルシャンでのステージも行う予定。現時点では3日間で23SS、SS距離は289.54kmとされている。

WRCイタリア 暫定結果
1. D.ソルド(ヒュンダイi20クーペWRC) 2:41:37.5
2. T.ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC) +5.1
3. S.オジエ(トヨタ・ヤリスWRC) +6.1
4. E.エバンス(トヨタ・ヤリスWRC) +1:02.3
5. T.スニネン(フォード・フィエスタWRC) +1:33.9
6. O.タナック(ヒュンダイi20クーペWRC) +2:27.5
7. P.ルーベ(ヒュンダイi20クーペWRC) +4:43.8
8. J.フッツネン(ヒュンダイi20 R5) +8:41.7
9. K.カエタノビッチ(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +10:02.9
10. P.ティデマンド(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +10:20.9



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