ラリーイタリア、フィニッシュ後の各ドライバーからのコメント(抜粋)。オジエに1.7秒遅れで迎えた最終パワーステージで2番手タイムをたたき出し、オジエをかわして1秒差で2位フィニッシュを決めたヌービル。選手権争いでも3位に浮上し、さらに一戦が追加された今季、タイトルに望みをつなげた。
(カッコ内は順位の前日比)
[ヒュンダイ・モータースポーツ]
ヒュンダイi20クーペ WRC
■ダニ・ソルド/総合優勝(=)
パワーステージ5位
「信じられないリザルトだし、昨年、ヒュンダイでの初勝利を決めた舞台で2勝目を飾ることができて、とてもうれしい。ここは本当に特別な場所。チーム全体が力強いパフォーマンスを見せた。今日のペース自体には特に喜んではいない。日曜日の朝の時点で大差をつけていたが、ティエリーやオジエと同じタイムを出すことができなかったので、パワーステージを終えた時点で詰められすぎた。それでも仕事を全うすることができたし、マニュファクチャラーズ選手権で首位に浮上することに貢献できた。ミッションは達成したよ。最後に、この場を借りて、ローラ・サルボさんのご遺族とご友人に心から哀悼の意を表したい。彼女のことはいつまでも忘れない」
■ティエリー・ヌービル/総合2位(↑)
パワーステージ2位
「2位でフィニッシュできたうえ、パワーステージでも4ポイントを獲得できて、とてもハッピー。セバスチャンとの素晴らしいバトルの末に、このリザルトでドライバーズ選手権では3番手に浮上した。本当に楽しいバトルだった。いろいろトラブルが発生して貴重なタイムをロスしてしまったので、週末を通してベストを尽くした。ダニとカルロスの見事な勝利を祝福したい。そして、1-2フィニッシュを決めたチームにも。これで、マニュファクチャラーズ選手権では躍進できた」
■オィット・タナック/総合6位(=)
パワーステージ1位
「僕らにとっては、難しく残念な週末になった。金曜日にサスペンションのトラブルを抱えてから、優勝争いはできないと分かっていた。プッシュを続け、できる限りチームをサポートした。金曜日のトラブルを除けばマシンはOKだったが、今回はもっとできたと思う。パワーステージで5ポイントを獲得したという記録を残して、このラリーを終えることができた。チームは本当にがんばったし、素晴らしい仕事をしてくれた。自分たちに流れはなかったが、この先もプッシュを続けるし、間違いなく状況は改善される」
[トヨタ・ガズーレーシングWRT]
トヨタ・ヤリスWRC
■セバスチャン・オジエ/総合3位(↓)
パワーステージ3位
「週末全体で、とても張りつめていた。もちろん、最終的に3位という順位は今回のパフォーマンスに直結しないかもしれないが、そんなこともある。ラリーの鍵となる部分で走行順2番手から走らなくてはならず、そこでかなりタイムをロスした。そこからの巻き返しはいつも難しい。でも、自分たちはベストを尽くしたと思うし、自分のパフォーマンスを残念に思う必要もない。持てる力をすべて出し、選手権でも手堅くポイントも重ねた。ヤリスWRCにもどんどん馴染んでいるし、パフォーマンスも出せている。この流れをとにかく続けていくしかないし、今後に向けては自信を持っている」
■エルフィン・エバンス/総合4位(=)
パワーステージ4位
「今日の一番の目標は前後との差を維持し順位を守り切ることだった。残念ながら、パワーステージでは願っていたほど多くポイントを獲れなかったが、順位は守れたし少なくとも手堅くポイントは重ねた。もちろん、4位よりも上位を目指していたが、ここで走行順が先頭なのはタフであることは分かっていたし、初日を終えた時点でほぼポディウムの望みは消えていた。プッシュは続けたが、タイムは僅差だったので、終わってみれば4位が現実的に精いっぱいのリザルトだったと思う。次はターマック戦で先頭走行は通常ならアドバンテージになるので、次戦もそうなってもらいたいね」
[Mスポーツ・フォードWRT]
フォード・フィエスタWRC
■テーム・スニネン/総合5位(=)
「とてもいい流れで滑り出し。低速のセクションでもいい速さが出ていたので、この調子を続けていけばコンペティティブになることは示された。でも、小さなトラブルも相次ぎ、高速のセクションでは少し苦戦してしまったため、今回は5位が精いっぱいだった。それでも、今回はポジティブなこともたくさんあるし、フィエスタがいつも強さを見せるこの先のターマック戦に集中する」
■ガス・グリーンスミス/総合25位(↑)
「今回はとても成長できたと思うし、ラリー前にMスポーツで過ごしたことはとても大きな意味があると思う。すべてのデータをエンジニアと分析し、改善できることがたくさん見つかったし、新しいセッティングも試してとても自信になった。自分としては、いいパフォーマンスの中に入ると思う。トラブルがあったことはかなり残念だったが、これがラリーというものだし、上位にも迫る戦いができることを見せられた」