FIA 公認がおりたことが発表されたシュコダ・ファビアR5。先代のファビアS2000は、S2000規定マシンの中でも最も成功を収めたモデルの一つであり、2009年のデビュー以来、特に地域選手権では抜群の安定感を誇っていた。
R5規定マシンについては既にフォードがフィエスタ、シトロエンがDS3、プジョーが208(208T16)をデビューさせているが、その中においてもファビアS2000は昨年、ERC、APRCでは3連覇を達成。国内戦レベルでは、昨年は5カ国でタイトルをマークしている。
ホモロゲーション公認までの開発段階で、ファビアR5はのべ1万km以上に及ぶテストを、チェコ、オーストリア、ドイツ、イタリア、ギリシャなどの様々な路面で行ってきており、ヤン・コペッキーとエサペッカ・ラッピという昨年のAPRC、ERCチャンピオンに加え、経験豊富なフレディ・ロイクスがテストドライバーを務めてきた。
シュコダ・モータースポーツが満を持して投入させるファビアR5については、多くのチームから既に問い合わせが殺到しているといい、主戦場となる地域選手権やWRC2などへの実戦デビューが待たれるが、RALLY PLUSの取材に対しシュコダ・モータースポーツは、実戦投入の時期を「まもなく」としている。
日本のラリーファンとしては、9月に開催されるAPRCラウンド、RALLY HOKKAIDOでの登場が気になるところだが、この点については「語るのは時期尚早なので、もうしばらくアナウンスを待って欲しい」とのことだ。