現在、WRCのドライバーズ選手権で首位、2番手につけるトヨタのエルフィン・エバンスとセバスチャン・オジエは、WRC第7戦イープルラリー(11月19〜22日)に向けて、イープルからクルマで北に30分ほどのコエケラーレを拠点とするヘミクーダラリー(10月24〜25日)に参戦する。
エバンスは2012年にベルギーのコンドロスラリーにフォード・フィエスタR1で参戦しているが、それ以来、ベルギーでの参戦経験はない。現在、エバンスのコ・ドライバーを務めているスコット・マーティンはクレイグ・ブリーンのコ・ドライバーとしてイープルへの参戦、コンドロスでの優勝を経験しており、WRCの前にベルギーの道を経験することは非常に重要だと語る。
「ベルギーでなんらかのラリーに参戦すれば、イープルの対策にいいアイデアが浮かぶはずだ」とマーティン。
「もちろん、ドイツやアルザスのターマックイベントからイープルに応用できる要素もあると思うが、イープルでは経験がモノを言う。どこでグリップするか、カットできるかを知っていることが重要だ」
オジエもイープルの参戦は初めてであり、エバンスとともにベルギーのステージの知識を得ることができるのは有意義となるはずだが、ヘミクーダラリーの総ステージ走行距離は約97kmほどと長くはない。
(Graham Lister)