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トヨタ勢が参戦予定だったヘミクーダも開催キャンセルへ

©HEMICUDA RALLY

ベルギーのアレクサンダー・デクロー首相は 10月23日、新型コロナウイルス(COVID-19)に関する懸念に鑑み、すべてのアマチュアスポーツの開催を中止する決定を発表。この結果、10月25日にベルギー北部で開催を予定していたヘミクーダラリーも開催キャンセルが決まった。

「イベントを直前に控えてのことなので、もちろん大変失望している」とクラーク・オブ・ザ・コースのヤン・ベルシェーブは無念のコメントを寄せた。
「数カ月前、我々がこのイベントを主催すると決めた時点で、それまでの道のりには大変なリスクが伴うことは承知していた。直前まで、我々は計画を遂行し、無観客での開催をする準備さえ進めていたが、今回の政府の決定には地元当局も同意している」

「しかし、我々として受け入れ難いのは、参加者の中にはプロフェッショナルドライバーもおり、厳しい国の規制にも従い、適応が義務づけられる数多くの国家安全保障の手続きにも対応してきたにも関わらず、このイベントがアマチュアスポーツに分類されたことだ。政府の決定は、プロスポーツのイベントは(無観客で)開催できるが、アマチュアイベントは中止にするというものだった。何がプロイベントで何がアマチュアイベントなのかという法的な解釈が具体的に示されたのは、今日の午後遅くのことだった。この法律用語についてのスポーツ庁との議論があったために、我々の発表が遅れた」

このヘミクーダラリーは地方選手権レベルのイベントだが、WRCイープルラリーの準備参戦としてトヨタのワークスドライバー、セバスチャン・オジエやエルフィン・エバンスもエントリーするなど、リストには錚々たる顔ぶれが名を連ねていた。
「もちろん彼らの参戦はイープルラリーの事前テストという意味合いの強いものではあったが、ラリーそのものは我々にとって記念すべき第20回目の開催となるはずだったし、我々の努力が報われるはずだった」とベルシェーブは強調した。
「尽力してくれた関係各位に、最後まで我々を信じ支えてくれたことを感謝したい」



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