WRCのライブ中継を楽しんでいるラリーファンたちは、2021年からWRCの規定が変更になることで、スタードライバーの走りをより長く楽しめるようになる。WRCプロモーターからの要望により、2021年からはWRC全戦で、プライオリティ1のドライバーは3分間隔でスタートするようになるのだ。
これは、クルー間のギャップを広げることでトップドライバーたちがより長く画面に登場できる機会を増やすためのもの。3分間隔は世界選手権レベルでは標準的にはなっているが、現状は規定を2分から3分に変更するためには、イベントのクラーク・オブ・ザ・コースの承認が必要となっている。WRC全戦で3分間隔のスタートが義務づけとなるようFIAの規定が変更になることで、イベント主催者にとってはより安定したプランを立てることができるようになるはずだ。加えて先のトルコのような、先行走者のダストが舞ってしまうような状況でも多少の対策となるだろう。
FIAは「クルーにとってもステージのスタートで待機している時に準備が十分にできるようになるし、WRCプロモーターにとってもWRCライブやテレビの放映面でより安定した製作ができるようになる」とも付け加えている。
(Graham Lister)