ヒュンダイは、11月19〜22日に開催されるWRCイープルラリーに向け、ベルギー国内で3日間のテストを行った。
初日の10月26日にはクレイグ・ブリーンがi20 WRCで走行。翌日に現世界チャンピオンのオィット・タナック、そして28日には母国での初WRCに挑むことになるティエリー・ヌービルが走行を行った(写真は2019年のイープル・ラリーマスターズ)。
WRCマニュファクチャラーで今年ベルギー国内テストを行ったのは、ヒュンダイが初めて。トヨタ・ガズーレーシング、Mスポーツ・フォードは11月初旬にテストを行うと見られている。
アイルランド出身のブリーンはイープルへの参戦は過去4回。これまでポディウムに2回上がっており、昨年は優勝を飾っている。しかし、2019年の開催は6月だったため、今回のテストとコンディションはかなり違うようだ。
「道はものすごくトリッキーだった」とブリーン。
「はじめは大雨で、雨が止んだ後は少し乾いた。1年のこの時期にこのラリーを走ることの要素のひとつは、コーナーがものすごくダーティになるだろうということだ。その意味では、かなりラリーGBのような感じに近い。雨になれば、むしろグリップが増えると思う。雨が最悪な泥を洗い流してくれるからね」
ヒュンダイ勢はこのテストで幅広いセッティングを試したが、ヌービルによれば、このイベントの行方を決めるのは天気だという。
「どうなるかは誰にも分からない」とヌービル。
「1年のこの時期はドライになることもある。でも雨が降ったら、マシンに関しては正解を見つけるのは少しややこしいことになるだろうね」
ヒュンダイ勢の3人の中で、イープルのコンディションを初めて経験するのはタナックのみ。テストではフランスとの国境を越えたが、イープルに類似した道を使ったという。