シュコダ・モータースポーツは4月8日、開発中のシュコダ・ファビアR5にFIAのホモロゲーション公認がおりたことを発表した。
FIAのR5規定導入以降、ライバルメーカーが続々とR5マシンを投入する中、地域選手権を席巻したファビアS2000の続投の一方でじっくりとR5マシンの開発を続けてきたシュコダ。昨年序盤はプロトタイプをオフィシャルカーとして登場させたり、エッセン・モーターショーではコンセプトモデルを発表してきたが、いよいよ実戦へ乗り出す切符となる、FIA認可の作業が完了した。
このファビアR5は、昨年11月からチェコで発売された第三世代のファビアがベースとなる。
「FIAが我々にゴーサインを出してくれたことをうれしく思う。これで、我々の新しいラリーマシンがどれだけ素晴らしいかを実戦で証明できるようになる」とシュコダの開発役員、Dr.フランク・ウェルシュはコメント。
「順調に開発がスタートした第3世代のファビアの作業では、ラリーマシンの遺伝子も盛り込み、これまでで最もエモーショナルなファビアを開発した。逆に言えば、新世代ファビアは、新しいファビアR5のベース車となるためのモデルであると言える」
2リットルNAエンジンのS2000に対し、ファビアR5はFIAのR5規定に準じて1.6リットルターボエンジンを搭載。4WD・5速シーケンシャルギアボックスにマクファーソンのストラットを組み合わせる。最低重量は1230kg。
ホモロゲーション取得の作業は長く複雑で、ファビアR5もここ数ヶ月、様々な部分で公認のための調整が続けられてきたが、その全てが完了し今回の公認につながったと、シュコダ・モータースポーツは達成感を表している。
「FIAからの公認がおりて、本当にうれしい」とシュコダ・モータースポーツのディレクター、ミハエル・ハラバネク。
「我々の新しいラリーマシンの開発は非常に骨の折れるプロセスで、シュコダ・モータースポーツのチーム全体が挑んだ壮大なチャレンジ。みんなには心から感謝したい」