APRCの強豪ドライバーで日本のラリーファンにも人気が高い、マイケル・ヤング(オーストラリア在住)が、西オーストラリア(WA)ラリー選手権でタイトルを獲得した。
ヤングは9月に、WAシリーズのフォレストラリーに西オーストラリアを拠点とするディーン・ヘリッジ率いるマキシマム・モータースポーツのスバルWRX STIでワンオフ参戦すると、ここで優勝。そのまま、タイトル争いに名乗りを挙げた。ここまで、今季の開幕戦だけは参戦していなかったヤングは、11月7日に開催されたサファリ・ダーリングラリーでは、自身が優勝したうえでライバルの結果次第でタイトルの行方が決まるという状況となっていた。
しかし、このイベントはヤングを後押しする展開となった。開幕ステージでは、選手権リーダーでWAタイトルを3回獲得しているジョン・オダウドがクラッシュ。それでもなおヤングには、ベン・サーシーより上位でフィニッシュすることがタイトル獲得の条件となった。最初の4本で1分半のギャップを築いたヤングだったが、SS5では非常にダスティなコンディションの中、切り株にヒット。
「絶対にラジエターが壊れたと思ったので、これでタイトルも何もかもすべてが終わったと思った」とヤング。
「でも幸い、自分のスバルにはフロントに大きなバーがあったので、これがラジエターをダメージから守ってくれた。走行を続けることができ、20秒くらいのロスで済んだ」
この後はスムーズに走行を続けたヤングは、見事、西オーストラリア州タイトルを獲得した。
「チームと(コ・ドライバーの)スコット・ベクウィズに、今年の協力を感謝したい。全戦を戦う計画ではなかったが、最初に出たイベントで勝ってから、続けた方がいいとみんなが思ったんだ! これを実現させてくれたマキシマム・モータースポーツに心から感謝したい」
サファリ・ダーリングラリー 最終結果
1 M.ヤング(スバルWRX STI) 1:01:53.6
2 B.サーシー(三菱ランサーエボリューションⅨ) +56.6
3 C.ランド(スバル・インプレッサ) +2:03.0
4 S.オックスレイ(スバルWRX STI) +3:12.9
5 G.アルコン(フォード・エスコートMK2 RS2000) +5:53.9
6 M.マクレー(フォード・フィエスタST) +6:32.5