MotoGPのスターレーサー、イタリアのフランコ・モルビデリが、12月3〜6日にイタリアで開催されるWRC最終戦ラリーモンツァ(ターマック)に参戦することになった。
今季のMotoGPではヤマハで3勝をマーク、選手権2位でシーズンを終えたモルデビリは、これがラリー初参戦。モンツァではヒュンダイi20 R5を駆る。モルデビリは、ヒュンダイ・ラリーチーム・イタリアからWRC3に参戦中のウンベルト・スキャンドーラと同郷の友人。両者は、6月にトスカーナで開催されたプロモーションイベント、イル・チョッコに参加していたが、このイベントにヒュンダイ・モータースポーツからダニ・ソルドも参加していた。この時、ソルドが駆るWRカーのコ・ドライバーズシートに同乗したモルデビリは大いに刺激を受けたといい、今回のWRCデビューも心待ちにしているようだ。
「本物のWRCに参戦できるチャンスを与えられて、とても感動しているよ」と語るモルデビリ。
「世界のトップドライバーと一緒に、普段とは違うモータースポーツに参戦できるのは素晴らしい機会になると思う。最高に面白くなると思うよ。とはいえ短い間にたくさんのことを学ばなくてはならないし、タイヤがあとふたつ増えることに対応するのは簡単ではないと思う」
ヒュンダイ・ラリーチーム・イタリアのチーム代表リカルド・スキャンドーラも、モルデビリが2輪から4輪にスイッチするのは簡単にはいかないことは承知している。
「フランコが4輪での走りでもすぐに自信が持てるように、懸命に支えていく」とスキャンドーラ。
「チーム全体にとってもビッグチャレンジになると思うが、同時にすごく楽しいプロジェクトになると確信しているよ」
モンツァの競技初日には26回目の誕生日を迎えるモルデビリは、2017年にMoto2のタイトルを獲得、MotoGPは今季で3シーズン目となる。