WRC第5戦サルディニア:先頭独走でローブ2勝目! – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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WRC第5戦サルディニア:先頭独走でローブ2勝目!

 

 最終日のステージは4本、その合計距離は65.58kmと短い。路面は夜から朝にかけて降った雨の影響で一部が湿っており、タイヤのグリップが一定ではない難しいコンディションとなった。先頭スターターのローブはデイ2が終了した時点で2位ミッコ・ヒルボネン(フォード・フィエスタRS WRC)に十分な差をつけており「今日はミスなく走りきるだけだ」と巡航を宣言した。

 白熱したのは2位争いだ。ヒルボネンはデイ3最初のSS15で3番手タイムを刻み、3位オジエとの差を11.6秒差に広げた。続くSS16でもヒルボネンはオジエを上まわるタイムで差は12秒に拡大。諦めずに2位を狙うオジエはSS17で逆転を期しプッシュするが、マシンを岩に当ててしまいサスペンションを破損。1分10秒以上の大幅なタイムロスで4位に順位を落とした。

 オジエが脱落したことで3位に上がったのはペター・ソルベルグ(シトロエンDS3 WRC)だ。ソルベルグはSS17でベストタイムを刻み、2位ヒルボネンとの差を1.3秒に詰めた。このままいけば最終のSS18で逆転2位も可能というところで、デイ2のSS10のヒルボネンの計測タイムが誤りであったことが発覚。フォードの抗議により修正タイムが発表され、1位ローブと2位ヒルボネンの差は14秒に縮まり、ヒルボネンと3位ソルベルグの差は5.8秒に広がった。

 そして迎えた最終のSS18はリバーススタートのパワーステージ。トップ3タイムの選手にはエキストラポイントが与えられる。このステージではヤリ‐マティ・ラトバラ(フォード・フィエスタRS WRC)が速く、ベストタイムで上位陣のフィニッシュを待つ。ラトバラはしばらくトップタイムを守り続けたが、最後から2番目のスタートとなったヒルボネンが1.4秒上まわりステージベストを記録。ソルベルグの追撃を退けるとともに、ボーナスポイント3点を手に入れることに成功した。

 ヒルボネンの次にスタートしたローブは、余裕の3番手タイムで首位キープに成功。第2戦メキシコ以来となる久々の優勝を果たした。ヒルボネンとの最終的なタイム差は11.2秒、3位ソルベルグとは23.8秒差だった。ローブは「先頭走者としてかなり砂利をかいた。簡単なラリーではなく今日も2回ほどコースアウトしかけたが優勝できてうれしい」とコメント。ローブは選手権トップを守ったことで次戦アルゼンチンでも先頭スターターを務めることになる。

 足まわりにダメージを負ったオジエは、何とか最後まで走り切り4位でフィニッシュ。5位はマッズ・オストベルグ(フォード・フィエスタRS WRC)、6位にはMINIジョン・クーパー・ワークスWRCの初戦を完走に導いたダニ・ソルドが入った。



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