WRC最終戦モンツァのポディウムを待つ間に、インタビューに応えたヒュンダイ・モータースポーツのチーム代表、アンドレア・アダモ。通りがかったセバスチャン・オジエ、ジュリアン・イングラシアとハグをかわし、難しいシーズンを戦い抜いたお互いを祝福し合った。
その後、マニュファクチャラーズ選手権2連覇を達成したことについて今の気分を聞かれると、目に涙をにじませながら、しばらくの間、言葉に詰まった。そして、ようやく絞り出した言葉は「複雑な気分だ」。
「前にも話したことがあるけれどね。今は、本当に色々なことが思い出される。…………答えるのが難しいね。この2年、きみの質問に答えることができないのは、初めてだ」
「本当にトリッキーなシーズンだった。ずっと、チームのみんなを守らなくてはならないというプレッシャーを背負いながら、ひとりひとりに語りかけを続けてきた。この過酷なシーズンを、みんなで一丸となって乗り越えてきたんだ」
ヒュンダイはこのラリーを終えた段階で241点。トヨタ・ガズーレーシングに5点差をつけてタイトル防衛を果たしてみせた。