2020年WRC最終戦ラリーモンツァ(イタリア、ターマック)、WRC3部門はアンドレアス・ミケルセン(シュコダ・ファビア・ラリー2 EVO)が優勝。タイトルはヤリ・フッツネン(ヒュンダイi20 R5)が獲得した。
今季のフッツネンは、ターマック、スノー、そしてアイスでも手堅い走りを見せてきた。ラリーモンツァでは、木曜日夜の開幕ステージで首位に立つと、タイトル争いの面では盤石のラリー運びを見せた。その後に待ち構えたトリッキーな15SSも好調なペースで走り抜けたフッツネンは、ミケルセン、オリバー・ソルベルグ(ファビア・ラリー2 EVO)に続く3位でラリーをフィニッシュ。世界中が厳しい状況のなかで駆け抜けたシーズンを、タイトル獲得で締めくくった。
最終パワーステージのフィニッシュラインを越えたフッツネンは感無量の表情を見せ「最高の気分だ。チームやスポンサー、そして、支えてくれたすべての人たちに感謝している。本当にうれしい。これ以上、何も言えないよ」と喜びの言葉を絞り出した。
一方、ミケルセンは、この部門で突出したパフォーマンスを披露。今季初のWRC参戦でこの部門ベストタイムを連発、総合でも位7に食い込んだ。
そのミケルセンに唯一、プレッシャーをかけたのはERC1ジュニアタイトルを獲得したばかりの若手、ソルベルグ。終盤までミケルセンにプレッシャーをかけ続け、最終ステージでもベストタイムをマークしたが、一歩及ばなかった。
ソルベルグとERC1ジュニアタイトルを巡って激しい戦いを繰り広げたグレゴワール・ミュンスター(ヒュンダイi20 R5)も健闘を見せたが、最終ステージで転倒、リタイアに終わった。
WRCモンツァ WRC3部門最終結果
1 A.ミケルセン(シュコダ・ファビア・ラリー2 EVO) 2:08:17.6
2 O.ソルベルグ(シュコダ・ファビア・ラリー2 EVO) +15.9
3 J.フッツネン(ヒュンダイi20 R5) +1:19.2
4 E.リンドホルム(シュコダ・ファビア・ラリー2 EVO) +1:57.8
5 K.カエタノビッチ(シュコダ・ファビア・ラリー2 EVO) +3:38.3
6 M.ブラシア(シトロエンC3 R5) +4:51.6