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ダカール2021:ステージ3もトヨタのアル‐アティヤがベストタイムをマーク

©TOYOTA

ダカールラリーの2021年大会は、1月5日、ワジ・アド・ダワシール〜ワジ・アド・ダワシール間に設定された第4ステージ、403kmの走行が行われた。

この日は世界最大級の砂漠、別称「何もない地域」と呼ばれるルブアルハリ砂漠に突入。ここでは、ステージ2に続きトヨタ・ガズーレーシングのナッサー・アル‐アティヤ(トヨタ・ハイラックス)がベストタイムをマークした。アル‐アティヤはプロローグランでも最速タイムをマークしており、この4日間でトップタイムを3回たたき出したことになる。過去3回、ダカールを制した経験を持つアル‐アティヤは、総合順位でも2番手に浮上した。
「ステージを切り開く役目を担ってそのステージを制することができるのは、いつも達成感があるね」とアル‐アティヤ。

一方、総合首位につけるMINI JCWバギーのステファン・ペテランセルは、この日3番手タイムで総合首位を死守。ペテランセルとアル‐アティヤの差はこれで5分強にまで詰まってきた。
「いろいろな要素がミックスされた、まさしくダカールらしいステージだった」とペテランセルはこの日を振り返っている。

Marcelo Maragni/Red Bull Content Pool

この日は、WRC9連覇王者のセバスチャン・ローブ(プロドライブ・ハンター)が調子を上げて、序盤の乱調を挽回。ステージ6番手タイムをマークして、総合順位でも6番手に上がってきた。
「いい走りができた。流れも順調で、マシンの動きもすごくよかったよ」とローブ。

Marcelo Maragni/Red Bull Content Pool

一方、この日苦戦を強いられたのは、ディフェンディングチャンピオンのカルロス・サインツ(MINI JCWバギー)。ナビゲーションにミスがあり30分以上のロスを喫し、総合順位では4番手に後退した。
「自分たちとしてはスムーズには進まなかった。今日だけで30分以上をロスした。ここからは、冷静を保ち、ロスを取り戻さなくてはならない」とサインツ。

Marcelo Maragni/Red Bull Content Pool

日本勢では、トヨタ車体がエントリーするチームランドクルーザー200は、三浦昂とロナルド・バソがいずれもトラブルなく、砂丘と岩越えのテクニカルステージをクリア。市販車部門での1‐2をキープしたほか、総合順位でも三浦が43番手に浮上、前日に砂丘で転倒を喫していたバソも一気に45番手に上げてきた。
「今日の砂丘は、一度では登り切れないところもあった。それより厳しかったのは岩場で、大きな岩を乗り越えながら丘を上り下りする難しい場所が繰り返し出てきて大変だった。でも久しぶりに砂丘を走ることができたのが楽しくて、疲れは感じていない」と三浦。

日野チームスガワラの菅原照仁/染宮弘和/望月裕司(日野レンジャー)は、この難コースで、137km地点手前の砂丘で転倒を喫してしまった。クルーに怪我はなく、後続の競技車の助けを借りて車体を起こして走行を続け、トラック部門の総合26番手でフィニッシュした。その後、ビバークに到着して主催者の技術委員によるチェックを受けた結果、ロールバーに損傷はなかったため、ウインドウスクリーンの装着やリヤボディの修復を条件に競技続行が認められた。チームは、修理作業に挑んでいる。

菅原は「砂丘を下りながら窪みに向かって転倒。スピードは出ておらず、ウインドウスクリーンがスローモーションのように割れた。なんとか修復して競技を続ける」とコメントしている。

明日6日のステージ4はワジ・アド・ダワシール〜サウジアラビアの首都リヤド間の337kmが設定されている。

ダカールラリー2021 暫定結果(ステージ3終了時点)
1 S.ペテランセル(MINI JCWバギー) 10:39:02
2 N.アル‐アティヤ(トヨタ・ハイラックス) +05:09
3 M.セラドーリ(センチュリー CR6) +26:21
4 C.サインツ(MINI JCWバギー) +33:34
5 J.ライゴンスキー(トヨタ・ハイラックス・オーバードライブ) +44:22
6 S.ローブ(プロドライブ・ハンター) +45:49



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