トミ・マキネンの後任として、トヨタのWRCチーム代表に就任したヤリ‐マティ・ラトバラ。現在35歳のラトバラだが、チームマネージメントの職に就くのは初めてであり、豊田章男チーム総代表の抜擢には驚いたと語った。
豊田社長は「ヤリ‐マティには強い責任感がある。マネージャーとしての力は未知数だが、常にファンやチームメイトのことを考えてくれている。メカニックやエンジニアなど、チームメンバーみんなを気にかけ、常に声をかけてくれていた。自分たちと共通した思いを持っていることが、彼にチームを託す決め手になったことは間違いない。強いチームを作ってくれると信じている。新しいTOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamを彼に託したい」と語っている。
2022年からハイブリッド化され新たな時代を迎えるラリー1マシンでフル参戦を目指していたラトバラだったが、独自の取材に対し、トヨタからの今回のオファーを受け入れたことで、WRCドライバーとしてのキャリアには終止符を打つことになったと語った。それでも「自分は走ることをやめることは出来ない。自分にはラリーの血が流れているんだからね」とラトバラ。
の「WRCワークスドライバーとしては引退するが、自分が所有しているトヨタのヒストリックカーでは走り続けるよ」
ラトバラは、ラリーカーのコレクターとしても知られており、フィンランドには自身のミュージアムも所有。最近では、ユホ・ハンニネンをコ・ドライバーにトヨタ・セリカGT-FOUR ST165などでヒストリックイベントに参戦する姿も頻繁に見られている。
(Graham Lister)