WRCプロモーターは1月8日にプレスリリースを発行し、2021年のWRCカレンダーにイープルラリー・ベルギーが追加されることを明らかにした。実現すればベルギーでは初のWRC開催ということになる。
開催は8月。北アイルランドでの開催を検討していた英国ラウンドは、新型コロナウイルスの影響により2021年の開催を断念。イープルはその代替となるが、8月のいつになるかはまだ公表されていない。昨年はラリージャパンの代替イベントとして11月に行われる予定だったが、新型コロナウイルスの影響によってこちらも中止を余儀なくされていた。
イープルラリーは1965年が初開催というクラシックイベントのひとつとして知られ、過去にはヒュンダイのティエリー・ヌービル(2018年)、クレイグ・ブリーン(2019年)がラリーを制している。サービスパークはイープルの町の中心部、グローテ・マルクトに置かれ、昨年のプランを踏襲してスパ・フランコルシャンサーキットでのSSも検討されている。
WRCプロモーターのマネージングディレクターを務めるヨナ・シーベルは、次のように語る。
「イープルは半世紀以上にわたってヨーロッパラリーの礎ともいえる存在だった。WRCへの昇格は今季最も難しい挑戦のひとつと言えるが、昨年の残念な延期を経て、WRCがついにベルギーを訪れることをうれしく思う」
なお、1月8日時点では、昨年12月に中止を発表したスウェーデンの代替イベントについて、正式なアナウンスはない。
2021年WRCカレンダー(1月8日時点)
1月21〜24日 モンテカルロ(ターマック/アイス)
4月22〜25日* クロアチア(ターマック)
5月20〜23日 ポルトガル(グラベル)
6月3〜6日 イタリア(グラベル)
6月24〜27日 ケニア(グラベル)
7月15〜18日 エストニア(グラベル)
7月29日〜8月1日 フィンランド(グラベル)
8月 ベルギー(ターマック)
9月9〜12日 チリ(グラベル)
10月14〜17日 スペイン(ミックス)
11月11〜14日 日本(ターマック)
*合意待ち