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ダカール2021:ステージ6はサインツがトップタイム、ペテランセルが首位で前半を折り返す

©Marcelo Maragni/Red Bull Content Pool

ダカールラリーの2021年大会は、1月8日にアル・カイシュマ〜ハイル間に設定された第6ステージ、448kmの走行が行われた。

2021年のダカールラリーは、ここまで砂丘、高速セクション、ナビゲーションのトリッキーな6ステージを終えて前半戦が終了となる。カー部門では、ステファン・ペテランセル(MINI JCWバギー)が総合首位で前半戦を折り返した。

Julien Delfosse / DPPI / Red Bull Content Pool

とはいえ、2番手につけるトヨタ・ガズーレーシングのナッサー・アル‐アティヤ(トヨタ・ハイラックス)とは6分以下の差となっている。アル‐アティヤは前半戦6本のうち3本でステージウインをマークしており、後半戦での首位浮上に向けて意欲を高めている。
「いまは総合2番手につけているので、来週は首位に浮上するために全力を尽くす。今週は、誰にとっても楽な展開ではなかった」とアル‐アティヤ。

Julien Delfosse / DPPI / Red Bull Content Pool

昨年の覇者カルロス・サインツは浮き沈みの多い前半戦となったが、この日はステージウインをマークして総合3番手を守っている。
「今週は30分ロスした日が2日あったので、それがなければもちろん、もっといい展開になっていた」とサインツ。

クバ・ライゴンスキーとジニール・ドゥビリエも、第一週目を終了。ライゴンスキーは総合4番手、ドゥビリエはドライブシャフトのトラブルやパンクに見舞われた前半戦だったが、ステージウインを1本獲得している。

一方、セバスチャン・ローブ(プロドライブ・ハンターBRX)はこの日、再び試練を味わうこととなった。ステージ前半の100kmの間にサスペンションアームの破損に苦しめられたのだ。総合10番手につけていたが、現状、チームのアシスタンストラックの到着待を余儀なくされている。

Marcelo Maragni/Red Bull Content Pool

日本勢では、トヨタ車体がエントリーするチームランドクルーザーは、三浦昂とロナルド・バソ、2台のトヨタ・ランドクルーザー200がこの日をノートラブルで走り切って前半戦を終了。市販車部門での1‐2をキープしたほか、総合順位では三浦は39番手に、バソは41番手に上げて後半戦を迎える。
「昨日、パワーステアリングのトラブルがあったので、今日はそのありがたみをを感じながら、いいリズムで走ることができた。昨日がこれまでのダカールラリーで一番辛い日だとしたら、今日は一番気持ちの良い一日だった」と三浦は手応えを語った。

日野チームスガワラの菅原照仁/染宮弘和/望月裕司組(日野レンジャー)は、砂地の丘陵やバンピーな区間を経て難易度の高い砂丘も2回登場する中、マシンの持ち前の機動性を発揮して走破。このステージをトラック部門11番手と好タイムをマークして、部門総合順位もひとつ上げての14番手、排気量10リットル未満クラス首位を守ってで前半を折り返した。
菅原は「ほとんどが砂のステージだったが、意図的な設定なのかバンピーで車速の上がらない区間も長かった。壁のように切り立った砂丘もあったが、うまく回り込んでクリアすることができた。タイム的には100%のペースで走っているつもり。ここにきて、上位勢がさらに速くなったように感じる」と語っている。

1月9日、ダカールラリーのコンペティターたちはハイルで休息日を迎える。競技は10日に再開。この日は、ハイル〜サカカ間に471kmのステージが設定されている。

ダカールラリー2021 暫定結果(ステージ6終了時点)
1 S.ペテランセル(MINI JCWバギー) 22:14:03
2 N.アル‐アティヤ(トヨタ・ハイラックス) +05:53
3 C.サインツ(MINI JCWバギー) +40:39
4 J.ライゴンスキー(トヨタ・ハイラックス・オーバードライブ) +1:11:36
5 N.ロマ(プロドライブ・ハンターBRX) +1:36:55

*日本勢に関する戦況を追記しました。



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