ラリーモンテカルロに挑むMスポーツ・フォードはチームリリースのなかで代表を務めるリチャード・ミルナー、そして各ドライバーのコメントを明らかにした。モンテカルロではテーム・スニネンとガス・グリーンスミスがフィエスタWRCで、アドリアン・フルモーがフィエスタ・ラリー2でそれぞれ参戦する。
リチャード・ミルナー(チーム代表)
「ラリーモンツァを終えてからそれほど時間が経ったようには思えないが、様々なことが起き、喜ばしいことに今週のモンテカルロには3台のマシンを投入することになった。誰にとっても準備がままならないなか、FIAをはじめWRCプロモーターやACMのサポートを受けながら全力で取り組み、あらゆるチャレンジに挑んできた。モンテカルロは間違いなく、今年のカレンダーのなかで最も予測不可能なイベントのひとつになる。コンディションと同じくらい結果を予想するのは難しく、それはつまりドライバーが自分の能力を発揮するチャンスを得られるラリーでもある。ガスとテームはそのための準備が整いつつあり、トラブルフリーで走ることができれば、サプライズが起きる可能性もある。ガスはWRC2のモンテカルロで優勝した経験があるし、テームはアスファルトで速いので、モンテでそれを発揮するチャンスもあるだろう。WRC2のカテゴリーではアドリアンと優勝争いに挑むつもりである。競争の激しいカテゴリーだが、優勝に向けてプッシュするために必要なものはそろっていると考えている」
テーム・スニネン
「新しいシーズンのスタートに立ち会うのは素晴らしいことだ。僕を信頼し続けてくれているチームに深く感謝している。事前のテストができて本当によかったし、コンディションについてもセットアップについても、可能な限り知識と経験を得ようと集中して取り組んだ。今年初めて使うことになるピレリタイヤについても理解を深めることができた。ミッコ(マルックラ)はテストに参加できず、2018年以降はともに参戦することもなかったが、走り出せばすぐに感覚を取り戻せるだろうと思うし、自分たちのベストを尽くすつもりだ。モンテカルロのようなイベントならば何が起きてもおかしくないので、あらゆるチャンスを最大限に活用し、最高のリザルトを目指してプッシュしていくよ」
ガス・グリーンスミス
「ラリーモンテカルロは唯一無二といえるもので、私にとっては特別な思い入れのあるイベントだ。初めてWRC2で優勝した場所だし、カレンダーのなかで類を見ないようなチャレンジも心から楽しんでいる。走っていてこれほどの満足感を得られるラリーは他になく、今年のモンテで何が待ち受けているのか楽しみで仕方がない。このイベントをうまく走り切れれば、相応に得るものがあるが、本当に容赦ないイベントでもある。経験がモノを言うので、少しでもテストできたのがよかった。このコンディションのなか、ピレリタイヤを装着して、可能な限り走り込み、理解を深めていった。いつものように、大変なチャレンジになるだろうが、心の底から楽しみにしている」
アドリアン・フルモー
「毎年ラリーモンテカルロでは大変なチャレンジが用意されているが、今年もこの伝説的なイベントでシーズンをスターとすることをうれしく思う。コンディションは常にトリッキーで、それは今年も変わらないだろうと踏んでいる。こういうコンディションでは素晴らしいストーリーが生み出されるものだ。今年はそのストーリーのうちのひとつで主役になれればと願っているよ! フィエスタ・ラリー2でWRC2のカテゴリー優勝は手の届くところにある。それが実現するために必要なものはすべてそろっているし、僕にとってホームラウンドである今週のイベントで、それを達成できたら素晴らしいことだね」