2011年シーズンのWRCにテスト参戦を開始するMINI WRCチームの公式発表会がイギリス・オックスフォードで11日に開催された。
既報のとおり、MINI WRCチームは『MINIジョン・クーパー・ワークスWRC』で6戦に出場する。初戦となるのは5月5〜8日の第5戦ラリー・イタリア・サルディニアだ。2011年はあくまでテストと割り切り、経験とノウハウを積み重ねる年と位置づけ、2012年からタイトルを狙うとしている。ワークスクルーを務めるのはクリス・ミーク/ポール・ネイグルと、ダニ・ソルド/カルロス・デル・バリオ。
両クルーはすでに数千kmにも及ぶ走行テストをこなしており、実戦を心待ちにしている。
「僕らにとってのシーズンがようやく始まる。待ちきれないね。チームみんなの努力が実り、ようやく表舞台に立つ時が来たんだ。MINIがこれまでモータースポーツ界に残した功績は素晴らしいものだと思う。僕らはそれに新たな1ページを書き足すことができるよう力を尽くすつもりだ」と、クリス・ミーク。
ダニ・ソルドも久々のWRCに向けてモチベーションは高い。
「いよいよだね。もう十分に休養はとったから、僕らがどれだけのポテンシャルを秘めているかを見せたいね。新しいチャレンジ、そしてMINIジョン・クーパー・ワークスWRCでいい結果を残すことをとても楽しみにしているよ」
発表会に登場したマシンには大型のリヤウイングが装着され、すでにデビューを果たしているS2000モデルとは大きく趣を異にする。エンジンはMINIの量産車に使われている1600ccターボユニットをベースに、BMWモータースポーツがWTCCでの使用も視野に入れて改良を加えたものを搭載している。
マシンのディテールについては、4月26日のWRC PLUS vol.02で詳しく掲載する予定。