2021年WRC開幕戦ラリーモンテカルロ、WRC3部門はヨアン・ロッセル(シトロエンC3ラリー2)パワーステージでのドラマを制し、モンテカルロ初優勝を飾った。
ロッセルは同じくC3ラリー2を駆るヨアン・ボナートと序盤から激戦を展開し、終始、首位が入れ替わる白熱したバトルとなった。ボナートは猛チャージするも、土曜朝のSS10で痛恨のパンクを喫し、2分以上をロス。最終日を前に、ライバルに圧倒的なリードを与えてしまった。
これで最終日に余裕ができたロッセルは部門優勝が確実視されたものの、最終ステージの終盤に、なんとロッセルにもリヤタイヤパンクというドラマに見舞われた。幸い、リードを死守したロッセルは、ボナートに1分4秒2差をつけてのフィニッシュを果たした。
「大丈夫だろうと思っていたけど、何が起こるか分からないからね! 本当に難しかった」とロッセル。
「自分のドライビングはクリーンだったが、スタートから8km地点での突然のパンクだった」
ニコラ・シャミンも土曜日午後に同じくタイヤトラブルに見舞われたが、最終日は4SS中、ステージウインを3本獲得して部門3位でフィニッシュ。WRC3部門は、シトロエン勢がポディウムを独占した。
フォード・フィエスタ・ラリー2のハーマン・ノイバウアーは、初めてのモンテカルロ参戦で4位フィニッシュ。セドリック・デ・チェコ(シュコダ・ファビア・ラリー2)が続いた。
WRCモンテカルロ WRC3部門最終結果
1 Y.ロッセル(シトロエンC3ラリー2) 2:12:46.0
2 Y.ボナート(シトロエンC3ラリー2) +1:58.5
3 N.シャミン(シトロエンC3ラリー2) +3:53.3
4 H.ニューバウアー(フォード・フィエスタ・ラリー2 Mk II) +7:35.6
5 C.デ・チェコ(シュコダ・ファビア・ラリー2) +10:15.8
6 D.バネステ(シトロエンC3ラリー2) +15:35.4