2021年の開幕戦ラリーモンテカルロでは、直前にこれまでのコ・ドライバー、ニコラ・ジルスールが離脱を決断し、急遽マルティン・ウィダグとの参戦となったティエリー・ヌービル。それまでワールドラリーカーでのWRC参戦経験がなかったウィダグだったが、ジルスールの決断から11時間後に抜擢が決まったために、ラリー前にコンビでテストをする機会もなく、モンテカルロではシェイクダウンが行われなかったことから、まさにぶっつけ本番でのスタートとなった。
ヌービルは続く第2戦アークティック・ラリーフィンランドでも、ウィダグとのコンビを続行することを明らかにした。
「マルティンはとてもいい仕事をしてくれたし、少なくとも次のラリーも彼が乗ることになる」と語っていたヌービル。
「自分がリクエストすれば、その後のラリーも乗ってくれるはずだ。彼にはとても感銘を受けたし、常に状況をコントロールした。自分も、一切緊張を感じることはなかったよ」
開催中止となったラリースウェーデンの代替として、WRC開催が決まったアークティック・ラリーフィンランドは、2月1日に特別規則書やラリールートを発表。エントリーの締め切りは2月8日現地時間18時を予定している。
(Graham Lister)