ヒュンダイは、2月26〜28日に開催されるWRC第2戦アークッティック・ラリーフィンランド(グラベル&スノー)において、オリバー・ソルベルグがヒュンダイi20クーペWRCで参戦することを発表した。
著しい成長を見せる19歳の若手、ソルベルグは2021年の参戦プログラムとしてWRC2部門への参戦が発表されていたが、経験を積む一環としてマニュファクチャラーズ選手権部門に初めて挑むことになった。ソルベルグはヒュンダイ2Cコンペティションからのエントリーとなる。
ソルベルグとコ・ドライバーのアーロン・ジョンストンは、1月に開催されたフィンランドラリー選手権の開幕戦アークティック・ラップランドラリーにヒュンダイi20 R5で参戦し、総合3位でのフィニッシュを果たしている。WRC第2戦のアークティックも、アークティック・ラップランドラリーで使用されたステージの一部が盛り込まれる予定で、ワールドラリーカーでの初参戦にあたり路面の経験があることは絶好の環境。経験を積みながら、高速スノーラリーでi20クーペWRCでの走りに順応することを目指す。さらに恵まれているのは、ヒュンダイ・モータースポーツのオィット・タナック、ティエリー・ヌービル、クレイグ・ブリーンなど経験豊富なドライバーをベンチマークとできること。しかし、まずはWRカーでの走行経験を積むことが優先となる、
「まず最初に、経験を積むチャンスを与えてくれて、このラリーでi20クーペWRCを自分にドライブさせるだけの信頼を寄せてくれたヒュンダイ・モータースポーツに、心から感謝したい」とソルベルグ。
「この素晴らしいマシンに初めて乗る日を、指折り数えて待っている。マニュファクチャラーズチャンピオンのチームでWRカーのデビューを果たせるなんて夢のようだよ! 雪での走行はかなり経験があるし、このタイプのコンディションのことも熟知しているが、マシン自体はまったく初めて。ラップランドでの唯一のターゲットは、学ぶことと経験を積むこと。スタートしたら、ステージのたびにi20クーペWRCの理解を深めていきたい」
チーム代表のアンドレア・アダモは「アークティック・ラリーフィンランドで、オリバーにi20クーペWRCをドライブする機会を与えることができて、非常にうれしく思う」とコメント。
「彼のパフォーマンスレベルももちろん楽しみだが、WRカーでのデビュー戦にプレッシャーはかけたりなどしない。ラリーを満喫して、できる限り経験を積まなくてはならない。世界ラリーのトップレベルに挑むのは彼にとって初めての経験だが、これ以上のテストはない。冬のコンディションの中、このマシンでの高速走行に対応して慣れなくてはならない。彼が、多いに楽しんで喜びを感じたうえで、パワーステージのフィニッシュラインに戻ってくる姿を見たいと思っているし、それが一番の目標だ」