エサペッカ・ラッピ、WRCアークティックにポロGTI R5で参戦 – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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エサペッカ・ラッピ、WRCアークティックにポロGTI R5で参戦

©WRC PROMOTER

エサペッカ・ラッピが、母国フィンランドで初めて開催されるWRCスノーラウンド、アークティック・ラリーフィンランド(2月26〜28日)に参戦することを発表した。ラッピがドライブするのは、モビスポーツのフォルクスワーゲン・ポロGTI R5で、WRC2にエントリーする。ワークスシートを失った今季、ラッピはWRC2へのスポット参戦を模索しており、これがその一歩となることを期待している。モビスポーツは今季、ロシアのニコライ・グリアジンを走らせており、WRCアークティックではこの2台体制となる。

現在30歳のラッピは、2016年にWRC2タイトルを獲得した後、WRカーにステップアップ。しかし、Mスポーツ・フォードへの復帰は2020年の1年に留まった後、契約を更新できなかった。
「実は、WRC2に参戦させてもらえるチームがなさそうだったので、RC2クラスにプライベート参戦する計画を立てていた」とラッピはwrc.comに語っている。
「そしたら、クラーク・オブ・ザ・コースから、モビスポーツに連絡をとってごらん、とアドバイスをもらった。それが始まりだったね。そして、一緒に戦うことになった」

今後の参戦プランに関してラッピは「可能性はあると思う。プランや目標はあるし、それは一戦だけに参戦するようなものじゃない。将来的には、選手権にいたいと思っているしね」

ラッピは、ラリーウイークのはじめにラップランドで2日間テストを行う予定。WRCアークティックでは、開幕戦モンテカルロでWRC優勝を飾ったアンドレアス・ミケルセンなどWRC2部門にも強豪のエントリーが見込まれるが、その中で部門優勝を狙っていくために万全の準備を整える構えだ。

「この部門の争いもとてもレベルが高いと思っている。楽には勝たせてもらえないだろうね。いま、WRC2にはいいドライバーが本当にたくさん揃っている。ビッグチャレンジになるし、激しい戦いになると思うが、自分のターゲットは優勝だ」

フィンランド北部のロバニエミを拠点とするWRCアークティックは、フィンランド国内戦のアークティック・ラップランドラリーがベースとなるが、ラッピは2010年のこのイベントで初めてコ・ドライバーのヤンネ・フェルムと参戦、2012年にはこのラリーを制している。それでも、その経験は大きなアドバンテージにはならないだろうと考えているようだ。

「あれは9年前の話だということを頭に入れておかなくてはいけない」とラッピ。
「道の感じは変わっていないがかなり前の話だし、雪壁がしっかりある本格的なウインターラリーを走るのは久しぶりだしね。スウェーデンとも少し違う。アークティックの方が速度域が少し高いし、もっとシンプル。ロングストレートの終りに直角コーナーが待っていたりするんだ。もっと起伏が大きいかもしれない。ジャンプという意味ではなく、路面が基本的に真っ白だから、見えにくい小さなバンプがたくさんあるんだ」

Esapekka Lappi

「多くのドライバーが何年も経験していない要素のひとつは、霧だ。マイナス10度、20度となると、雪による霧が出る。だから、先頭走行は問題ないだろうが、2台目以降からすでに視界の問題が出てくることもある」

ラッピは、フィンランド北部の人里離れた森のステージでは、度胸が必要であることを重々承知している。

「すごい冒険になると思うよ。本当に誰もいなくて、携帯電話さえ通じない。景色は素晴らしいが、もしそこで止まってしまったら本当に孤独。オオカミくらいはいるかもしれないけど、たいていは孤独になっちゃうよ!」



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