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WRCプロモーター、FIAと合同で世界ラリークロスのプロモートを担当

©WRC PROMOTER

FIAは2月11日、WRCプロモーターグループと連携して世界ラリークロス(RX)選手権のプロモートを行うことを発表した。FIAとWRCプロモーターは2021年の世界RXを共同で運営し、シリーズの商業権とメディア権受託に関して、複数年のプロモーター契約を締結することを視野に入れている。

WRCプロモーターとのコラボレーションの一環としてFIAは、世界選手権への投資、特に2022年にフル電動化を予定しているラリークロスマシンの開発にコミットするとしている。

ラリークロスは2021年から、FIA格式としては初の電動ラリークロス選手権として、エントリーレベルのFIA RX2e選手権が始まる。一方、世界ラリークロス選手権(RX1)シーズンは、5月22〜23日にベルギーのスパ・フランコルシャンで開幕を予定しており、このイベントではRX2eも併催される。また、ヨーロッパRX1選手権、ヨーロッパRX3選手権も、このスパで2021年シーズンを開幕する。

2022年には新たにRX1e電動FIA世界ラリークロス選手権が始まる。使用されるマシンは600+hp/500kWの4WDツーリングカーで、時速0-100kmに2秒以下で到達。パフォーマンスレベルは、現在のICEスーパーカーを凌ぐ。

FIAは1月、FIAヨーロッパ・ラリークロス選手権について、2022年から2025年までのプロモーションに関する提案依頼書を発表しており、入札への応募が待たれている状況だ。

FIAのスポーツ担当秘書、ペター・ベイヤーは「世界ラリークロス選手権の画期的な電動化の未来を構築するにあたり、WRCプロモーターと連携できることをうれしく思う」とコメント。
「FIAとWRCプロモーターは、ラリークロスの利益と成長に向けてどのように協力していくかという点について、ビジョンを共有することができた。お互いのそれぞれのチームは長期的な合意に向けて取り組んでいる。2021年の選手権についても作業を開始し、未来が明るくより持続可能で、より環境に優しいスポーツになっていくことを楽しみにしている。我々は、WRCのプロモーターと長年に渡って、幅広く協力をしてきたが、ラリークロスの促進に関しても同様のエネルギーと行動力を費やしていく」

WRCプロモーターのマネージングディレクター、ヨナ・シーベルは「世界ラリークロスは、革新的で先駆的な未来を迎えようとしている。あらゆる面において、大きな成長の可能性を秘めていると感じている。WRCプロモーターは、持続可能な技術とeモビリティに焦点を当てた選手権の最前線に立つことができることを、非常にうれしく思っている」とコメント。
「ラリークロスは、息を呑むようなスリルと感動を提供してくれる。我々は、世界中のファンやパートナーのために、魅力的で進歩的なプラットフォームを構築するための新たな基盤を構築していく」

世界ラリークロス選手権は、2014年の創設時からIMGがプロモーターを務めてきたが、2020年、シーズン半ばで契約を残して同年いっぱいでのプロモーターからの撤退を発表していた。2022年からのフル電動化は2021年からの導入を予定していたが、新型コロナウイルスの流行発生を受けて、導入を1年延期。それ以前にも、2018年に電動化を発表した際は2020年からの導入を予定していたが、準備機関が短いという理由で2021年に延期していた。しかし、この大きな転換をきっかけに、ワークス勢がマシン開発への専念を理由に一時撤退を表明。2019年からはワークス活動として参戦するチームはなくなっていた。



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