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WRCアークティック:WRC2部門はポロGTIラリー2で参戦のエサペッカ・ラッピが優勝

©Esapekka Lappi

WRC第2戦アークティック・ラリーフィンランド(スノー)、WRC2部門は、今年ワークスシートを失ったエサペッカ・ラッピが優勝。モビスポーツがプリペアしたフォルクスワーゲン・ポロGTIラリー2で快走を披露した。

2020年はMスポーツ・フォードで参戦したラッピは、シートがないまま今季を迎えたが、母国初のWRCスノーラリーにWRC2部門でシリーズに復帰。ラリー序盤からペースを見せると、開幕戦モンテカルロを制し選手権首位に立っているアンドレアス・ミケルセン(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo)に早い段階からアドバンテージを築いた。土曜日のステージでは、唯一、ナイトステージの最終SS8でスピンするというミスはあったものの、トップをキープ。ラリーの最終ステージまで手堅くアプローチし、最終的に全10SS中、ステージウインを8本獲得し、2位のミケルセンに47.7秒の大差をつけて母国ラリーで部門優勝を飾った。

「これだけの短期間でこのイベントを実現させた主催者は、本当に素晴らしい。フォルクスワーゲンのマシンには感動したし、大きなセットアップ変更をする必要もなかった」とラッピ。

Kalle Parkkinen / Arctic Rally Finland

一方、連勝を逃したことが悔やまれるミケルセンだが、頻繁に好ペースを披露。ステージウインを獲得するだけでなく、安定したペースを維持した。ラッピと同じチームから参戦したニコライ・グリアジンも、いいペースで走行し続けた。土曜日にスノーバンクに突っ込んだことで40秒近くのタイムロスを喫したが、リカバリーしてミケルセンから42.6秒遅れの3位に入った。

SKODA

ノルウェーのスタードライバー、エイビン・ブリニルドセンは、ボリビアのマルコ・ブラシアがビザの問題で渡航できなくなったため、ラリーの前週に参戦が決定。トク・スポーツのリザーブドライバーとして、すぐにファビア・ラリー2 Evoをコントロールすると、グリアジンから1分14.6秒差でフィニッシュした。

オーレ・クリスチャン・ベイビー(ヒュンダイ NG i20ラリー2)は、金曜日にスロットルトラブルに見舞われたことが響き、5位。フォード・フィエスタ・ラリー2 MKIIのMスポーツ・フォード勢は、マルティン・プロコップは6位に入ったが、チームメイトのアドリアン・フルモーは、土曜日のSS6でトリッキーなコンディションに足を取られてコースオフ。最終的にトップから37分21秒2遅れの9位でのフィニッシュとなった。

M-SPORT

WRCアークティック WRC2部門最終結果
1 E.ラッピ(フォルクスワーゲン・ポロGTIラリー2) 2:05:56.6
2 A.ミケルセン(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +47.7
3 N.グリアジン(フォルクスワーゲン・ポロGTIラリー2) +1:30.3
4 E.ブリニルドセン (シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo)+2:44.9
5 O-C.ベイビー(ヒュンダイ NG i20ラリー2) +2:54.2
6 M.プロコップ(フォード・フィエスタ・ラリー2 MkII) +7:00.1



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