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2022年からWRCとERCの連携が明確に。2021年からのラリー1技術規定も最終承認

©FIA

FIAは3月5日、ジュネーブで2021年最初のワールドモータースポーツカウンシルの会合を開催(主催以外のメンバーはオンラインで参加)。ラリーに関しては、2022年から導入されるラリー1マシンに関して1.6リットルターボエンジンの詳細の更新を含む最終版の技術規定が承認された。

一方、2022年からヨーロッパラリー選手権とWRCのカテゴリーを連動させるために、ヒエラルキーを整頓した初めての公式なラリーピラミッドも承認された。この新しい構成は、マシンのカテゴリー名(例:WRC2に参戦するのはラリー2マシン)と選手権名を整頓し、選手権間でオープンとジュニアのカテゴリーに共通のテーマを明確にすることで、WRCにつながる道筋を明確に作り、WRCへの登竜門としてERCの位置づけを強化することを意図したもの。

この原則を適応するために、ラリー2を対象とするWRC2はオープン選手権と30歳以下のドライバーを対象としたジュニア選手権で展開する。さらにラリー3マシン対象のWRC3も、オープン選手権と29歳以下のドライバーを対象としたジュニア選手権で構成されることになる。

同様に、ラリー3対象のERC3はオープン選手権とジュニア選手権(28歳以下のドライバーが対象)に、ラリー4およびラリー5マシン対象のERC4も同じくオープン選手権とジュニア選手権(27歳以下のドライバーが対象)で構成する。さらにジュニア選手権では、年齢制限とともに経験値にも制限を行い、各選手権でタイトルを獲得したドライバーは、翌年以降タイトルを狙うことはできなくなる。

WRCとERCにはいずれも、シーズン開幕前の参戦経験が3戦以下のドライバーを対象としたルーキー賞、40歳以上でFIAのリージョナルプライオリティリストに入っていないドライバーを対象としたマスターズ賞を設ける。

今後、これらの原則を反映させた詳細をスポーティング規定の中で定義していくという。

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