WRC第2戦アークティック・ラリーフィンランドが予想以上に気温が上がったことで、トヨタのWRCチームが開幕戦に続く連勝を逃したことを、トヨタのヤリ‐マティ・ラトバラ代表が語った。ラトバラは、チームがイベント前に行ったテストはマイナス20度というコンディションだったが、イベント会期中の気温は0度に近くなるなど、予想外に高かったと認めた。
「自分たちは、少しアンラッキーだったのだと思う」とラトバラはWRC.comに語っている。
「ヒュンダイはロバニエミに入る前にエストニアでラリーに出ているが、その時の気温は今回のアークティックと同じくらいだったと思う。これが自分たちのミスの始まりだったと見ている。非常に凍ったコンディションに対して、マシンには違うセッティングが必要だった。気温が0度に近いと、スタッドが簡単に氷を噛んで、いいグリップが得られる。自分たちのセッティングでは、その効果を最大限に得ることができなかった」
このWRCアークティックで、セバスチャン・オジエとエルフィン・エバンスはベストのパフォーマンスを出すことに苦戦したが、カッレ・ロバンペラは自己ベストの2位でのフィニッシュを果たし、ドライバーズ選手権争いでは史上最年少で首位に立った。
「カッレに感謝しなくてはならない」とラトバラは付け加えた。
「彼のリザルトのおかげで、マニュファクチャラーズ選手権での首位を維持できているんだからね」
(Graham Lister)