2020年のWRC2チャンピオン、マッズ・オストベルグが、タイトル防衛とともにハンガリー選手権でもタイトルを狙うことになった。33歳になるノルウェー出身のオストベルグは、ハンガリーのトップチーム、タガイ・レーシングテクノロジー(TRT)とタッグを組み、アップグレード版のシトロエンC3ラリー2をドライブする。
オストベルグは、ハンガリー選手権の全8戦にフル参戦。うち10月のラリーハンガリーはERCとの併催となっている。さらにWRC2にもこのTRTから7戦に参戦する。
「新しいチームでタイトル防衛に挑むのは、ビッグチャレンジになるだろう」とオストベルグ。
「このプログラムを整えるために、シトロエンとTRTと奔走し、決定に至るまでに時間がかかった。正しい結論に達したと確信している」
オストベルグは、昨年11月のラリーハンガリーに、この国のシトロエンのインポーターから支援を受けて、イープルラリーの準備参戦としてエントリーする予定となっていた。しかし、イープルラリーが開催キャンセルになったことから、ニーレジハーザ拠点のイベントへのエントリーも白紙となった。
2021年のハンガリーラリー選手権は4月16〜18日、ミスコルクラリーで開幕を予定している。
一方、オストベルグは、自身のFacebookページで、3月25〜27日に開催されるルーマニア選手権TESSラリーブラソフ(ターマック)に参戦することを伝えている。オストベルグとしては、これが今シーズンの初ラリー。予報では雪の可能性もあるほど気温が低くなるとされているが、「今シーズンの今後の活動に向けていいウォームアップになる。エントリーを実現させてくれたシトロエン・レーシング、シトロエン・ハンガリー、タガイ・レーシングテクノロジーに感謝しているよ」とコメントを寄せている。
(Graham Lister)