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ルノー・クリオ・ラリー4がFIA公認を取得

©ERC / Francois Flamand / DPPI

ルノーが今季のERCに投入予定のクリオ・ラリー4が4月1日、FIA公認を取得した。

競技用マシンにとって重要なステップであるFIAの公認を取得したことで、ルノーのカスタマーレーシング部門が設計した最新マシンは今後、供給と実戦デビューへとプロセスを進めていくことになる。

ルノーによると、このクリオ・ラリー4は「断固としてパフォーマンスに焦点をあてた」とし「才能あふれるビリーシャティヨンのチームとディエップのチームによる取り組みが結実したもので、ステファン・サラザン、ブライアン・ブフィエ、ジャン‐セバスチャン・ビジオン、マヌ・ギグーなど経験豊富なドライバーの専門知識からの恩恵も受けている」という。

何カ月にもわたるテストで5000kmを走り込んだクリオ・ラリー4は、1月のラリーモンテカルロで0カーとして初めて公の場に登場。この時はフローリアン・ベルナルディがドライバーを務めた。

ルノーが「ボディ、最新の基準を満たす安全要素、ペダル類、ステアリングコラム、サブフレームを誇る」と自負するクリオ・ラリー5をベースとしたクリオ・ラリー4は、このカテゴリーの新しい代表モデルとなるべく設計されたという。

「これを達成するために、ルノーのカスタマーレーシング部門は、パフォーマンスのあらゆる側面に特に注意を払った。4気筒1330cc TCe 16バルブエンジンは大幅に作り直し、ターボ、ピストン、カムシャフト、コンロッドを新たに開発した」とルノー。

「今回もエンジンはサデフのギヤボックスと組み合わせ、FIAのラリー4規定が今後リストリクターの導入をすることをすでに予想した上で、トルクのレンジと出力に関しても特別な注意を払っている。そのほかのコンポーネンツにも、パフォーマンスと信頼性の向上に焦点を当てている。クリオ・ラリー4には、最新テクノロジーの最前線であるPFCブレーキとBOSサスペンション車高調整式ショックアブソーバーを装着している」

ルノーのコマーシャルレーシングディレクター、ブノア・ノジエは「この公認取得により、クリオ・ラリー4の設計と開発に並々ならぬ努力を費やしてきた作業チームが報われた」とコメント。
「我々の最新モデルを非常に誇らしく思う。このマシンは、パフォーマンス、安全面、そしてあらゆる路面での楽しさに一切の妥協を許すことなく設計を行った。クリオ・ラリー4には、このクラスでのベンチマークとなる、という目標がある。クリオ・ラリー4は、モンテカルロでの過酷なステージでも示されたように、我々が自身に課した要素を完璧に満たしている。我々が次に迎える節目は最初の納品と、この春に迎える実戦デビューだ。すでに、様々なエキサイティングな計画に取り組んでおり、みなさんに発表する日が待ち切れない」

なお今季のERCには、オーラ・ノーレがクリオ・ラリー4での参戦を目指していることがすでに伝えられている。

また今季から始まるクリオ・ラリー5のワンメイクシリーズ、クリオ・トロフィー by トク・スポーツでは、チャンピオンに2022年のERCにクリオ・ラリー4でERC3戦にエントリーできる特典を用意している。



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