ヨーロッパのラリーでも、最も象徴的なステージのひとつが、2021年ERC開幕戦で最終決戦の舞台となりそうだ。
今季のERCは、5月6〜8日にポルトガル領アゾレス諸島で開催されるアゾレスラリー(グラベル)で開幕を迎えるが、このラリーの名物ステージ、セッテ・シダーデスは、火山湖の尾根を走るロングセクションで有名だ。イベント主催者がルートを大幅に刷新したことで、舞台となるサンミゲル島の東部のステージはレグ1に、西部のステージをレグ2に設定することになった。
地元の強豪ドライバー、ラファエル・ボテロによると「これは、本当に大きな変更だ」と言う。
「レグ1は過酷な林道ステージで、生き残り戦という感じ。レグ2は走行距離が短くなるが、セッテ・シダーデスでフィニッシュを迎えられるのはうれしいね」
アゾレスラリーは、2020年は新型コロナウイルス(COVID-19)の感染流行の影響を受けて中止。2019年以来の開催となる。「火山ステージ」として知られるセッテ・シダーデスは、24.01kmでほとんどの路面がグラベル。競技最終日となる5月8日土曜日に2回走行し、2回目のSS13はラリーの最終ステージとなる。
(Graham Lister)