イープル・ラリーベルギーの主催者であるクラブ・スーパーステージは、WRCの公式ゲーム最新版となる「WRC10」には、2021年のWRC戦全戦が設定されるが、その一戦としてイープルラリーベルギーも加わることを発表した。WRCが創設50周年を迎える2022年、発売元であるNaconと開発スタジオであるKTレーシングは最新版の開発に取り組んでいる真っ最中だが、イープルのステージがこのゲームシリーズに登場するのはこれが初めて。同イベントの難関ステージ、ケメルベルグにバーチャルで挑むことができるようになる。
現在のWRC9では、のべ20万回以上のステージを走行が記録されるなど広く人気を集めているこのゲームシリーズは、WRC10ではWRCのシリーズ50周年も記念しての演出も含めるという。アクロポリス、サンレモなど、この50年間、シリーズを彩ってきたヒストリックラリー19戦のほか、WRカーも20台が用意される。
デベロッパーは、新しいバージョンを視覚的にも感覚的にもより現実的なものにすることを目指して開発しているという。様々な路面でのマシンのハンドリングや、各ラリーマシンの性格もさらにいい形で反映させる。新たな機能としては、2021年のWRCに参戦する52のオフィシャルチームに加え、自分自身のチームを作ることができるというもの。自分のラリーマシンを好きなようにカラーリングすることもできる。
「イープルラリーの難関ステージ、ケメルベルグでベストタイムをマークしたり、ジルベイクのヘアピンコーナーでドリフトを決めたり、ディッケバスの墓地で急ブレーキをかけたり、ウエストアウターで大ジャンプを決めたいなら、WRC10の発売日である2021年9月2日をスケジュール帳にメモしておいてほしい!」とクラブ・スーパーステージでのリリースはエキサイティングに伝えている。
一方、ベルギー出身の元WRCドライバー、フレディ・ロイクスの名前を冠したフレディ・ロイクス・イープル・スマードドライビングチャレンジも行われるという。誰でも参加することのできるこのイベントは、FIAスマート・ドライビングチャレンジの一環として行われるもので、スマートで安全、そして環境にやさしい方法でマシンのドライブ方法を学びながら、イープルラリーの最も美しく歴史的な11のステージを体験することができる。
一方で、現実世界のWRCでは、クラブ・スーパーステージは、8月13〜15日に同国で初めて開催されるWRC戦、シリーズ第9戦イープル・ラリーベルギー(ターマック)を心から楽しみにしているともコメントを寄せている。