ロシアのエフゲニー・ノビコフが今週末に開催されるラリーメキシコからWRCに復帰を果たす。
2008年のラリージャパンで一時PWRCトップを快走したノビコフ。当時18歳ながら、グループNランサーでユホ・ハンニネンや新井敏弘、奴田原文雄を向こうにまわした堂々の戦いぶりを覚えている方も多いだろう。
2009年にはシトロエン・ジュニアのドライバーとしてシトロエンC4 WRCを駆ったが、シーズン終盤で資金面の問題から戦線離脱、昨年はWRCへの参戦を見合わせてロシア選手権へ出場していた。
そして今シーズン、ノビコフはストバート・フォードからフィエスタRS WRCを駆っての出場となる。コ・ドライバーを務めるのはステファン・プレボだ。
「今回のラリーはフィエスタを試すいい機会だと思っている。シェイクダウンで初めて乗ることになるだろうけど、シーズン2戦目のメキシコはちょうどいいんじゃないかな。今のWRカーは登場したばかりだし、皆が慣れるまでにはまだ少し時間がかかるだろうからね」とノビコフ。
フォードチームを率いるマルコム・ウィルソンは英オートスポーツ誌に対し、ノビコフに大きな期待を抱いていると語った。
「彼のキャリアを見れば一目瞭然、そのポテンシャルに疑問の余地などない。たしかに経験不足ではあるが、それはベテランのステファン・プレボが補ってくれる。これ以上ないコンビと言えるだろう」
1990年9月19日生まれのノビコフは、現在20歳。伸び代はまだまだある。