WRCクロアチアでは、ようやくヒュンダイのWRカーでWRCターマック戦での参戦が実現したクレイグ・ブリーン。しかし、ザグレブで8位フィニッシュに終わったことには意気消沈しているようだ。
ヒュンダイi20クーペWRCでのターマック路面に慣れるためのテストは1日行われたが、ブリーンにはクロアチアでの好走が期待されていた。初日の金曜日を5番手と堅実に終え、ヒュンダイがイベント前に掲げていたターゲットの範囲にはつけていた。しかし、翌土曜日の最初のステージをスタートしてわずか100mのところで痛恨のパンクに見舞われ、9番手に後退してしまった。
「スタートでは、大回りをしたんだ」とブリーン。
「縁石に接触してしまい、マシンを止めてタイヤを交換しなくてはならなかった」
チームメイトのティエリー・ヌービルとオィット・タナック同様、ブリーンもさらに土曜日はハードとソフトのコンパウンドを選択したことで苦戦した。ドライとなったこの日、路面温度がどんどんと高くなっていくなか、この日はハードを選ぶべきだったようだ。
「タイヤ選択は誤ったが、ベストを尽くし自分たちなりの走りをしている」とSS12を終えた時点で語っていたブリーン。それでも、ボーナスポイントを獲得できるパワーステージでセカンドベストタイムをマークしたことで、ブリーンとコ・ドライバーのポール・ネーグルは多少は期待に応えることができたともいえる。
「あのトリッキーなステージを150%で攻めるのは難しかったが、楽しかったし学んだことも多かった。(次にWRカーに乗る日が)そう遠くないことを願うよ」
(Graham Lister)