ヒュンダイのティエリー・ヌービルが5月8日、イタリアのシチリア島で開催されたタルガ・フローリオWRCにヒュンダイi20クーペWRCで参戦し、優勝を飾った。
イタリア選手権と併催されたこのイベントで、ヌービルはシチリア島のステージでの走行を満喫したようだ。計92kmのステージを走り抜いた末、ヒュンダイ2Cコンペティションから同じくi20クーペWRCで参戦したオーレ・クリスチャン・ベイビーに42秒の大差をつけて圧勝を飾った。
今回のイベントはヌービルにとって今季7度目のラリー参戦。ヌービルはその7戦すべてでポディウムに上がっており、うち3戦はWRCと、好調ぶりをみせている。WRCではランキング首位のセバスチャン・オジエを8ポイント差で追う形で次戦、今季初のグラベル戦となるラリーポルトガル(5月20〜23日)を迎える
「(タルガ・フローリオでの)ミッションは果たした」とヌービル。
「それに、ヒュンダイ・モータースポーツもチームとして、いい仕事をしてくれた。今年は(WRCの)両方のタイトルを獲りたいので、それを目指して取り組んでいる」
ベイビーも自身のパフォーマンスには満足を見せた。前週はポルトガルのグラベルラリーにi20 R5で参戦し優勝を飾っていたベイビーだったが、WRカーでの参戦は昨年12月のモンツァ以来。モンツァではクラッシュを喫していた。
「i20クーペWRCにまた乗ることができたのは素晴らしい経験だった」とベイビー。
「ターマックステージを楽しめたし、テストなしでスタートを迎えたが、全体ではティエリー・ヌービルに対して1kmあたり0.5秒遅れのタイムだったから上々だよ」