今週開催されるWRCポルトガル(グラベル)に、前戦クロアチアに続きMスポーツ・フォードからWRC2部門にエントリーすることになったテーム・スニネン。2戦連続でフォード・フィエスタ・ラリー2 MkIIでの参戦となるが、今の状況が2022年にハイブリッド世代のラリー1マシンをドライブするチャンスをさらに強めるものになると自信を持っているようだ。
Mスポーツ・フォードは今季、ガス・グリーンスミスがフィエスタWRCでフル参戦しているが、それ以外のWRカーとラリー2マシンのドライバーはイベントごとに組み合わせている。前戦クロアチアラリーでスニネンはWRC2に参戦し2位でフィニッシュ。続く今週のポルトガルでも、ラリー2マシンでの参戦となった。
来年のラリー1マシンはセンターデファレンシャルがなく、「(スティック状の)ギヤシフトに戻り、エアロダイナミクスも少なくなる」とスニネン。
「ドライビング面では、今のラリー2マシンの方が似ている。もちろん(ラリー2マシンには)バッテリーはないが、実際のドライビングスタイルはラリー2マシンのような感じになると思う。このスペックのマシンをドライブする経験を積むことは、いいことだよ」
「クロアチアはとても楽しめたし、いいチャレンジだった。(イベント前テストが)厳しい内容だったが、2位でフィニッシュしたし、あのマシンでのベストリザルトのひとつといっていい。ポルトガルもどうなるか楽しみだよ」
スニネンのチームメイト、アドリアン・フルモーはクロアチアで5位フィニッシュを果たしたことが評価され、ポルトガルでも引き続きWRカーでの参戦となった。サルディニアでは、ふたりはマシンをスイッチし、スニネンがWRカーをドライブすると見られている。
「一番重要なのは、自分がドライブする機会があるということ」とスニネン。
「言ったように(ラリー2と)来年のマシンとはいい比較になるから、WRC2マシンでの参戦が増えてもまったく気にしないよ」
スニネンは、WRCポルトガルでは好成績を残しており、2019年は4位でフィニッシュ、その前年はポディウムに上がっている。