WRCポルトガル:ピレリのグラベルラリー用タイヤ、スコーピオンKX WRCがデビュー – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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WRCポルトガル:ピレリのグラベルラリー用タイヤ、スコーピオンKX WRCがデビュー

©PIRELLI

第4戦ポルトガルで、ピレリのグラベルラリー用タイヤ『スコーピオンKX WRC』が初めて登場する。

スコーピオンKX WRCはハードとソフト、2種類のコンパウンドを用意。ポルトガルでは、第一の選択はハードとなると見られ、最も摩耗の激しい路面と距離の長いステージでの耐久性に対応できるような設計となっている。ソフトは、気温が低いまたは湿ったコンディションで相応のグリップを得るための代替案となるだろう。両コンパウンドとも強度を高めており、特にカットやバーストから守るためにサイドウォールを補強しているという。

PIRELLI

テレンツィオ・テストーニ(ピレリ・ラリーアクティビティマネージャー)
「グラベルラリーはWRCでは最も多い路面。比較的“普通の”環境のなかで各マシンのパフォーマンスを披露できる初めてのイベントともいえる。我々の昨年のテストプログラムではグラベルに重点を置いていたので、今年、競技の中でどのように発揮されるのか、非常に興味深い。ポルトガルの路面は特にトリッキーで、ハードで石の多い地盤がサンディなグラベルに覆われている。そのため我々は今回、ハードコンパウンドをメインに選んだ。スコーピオンKXをWRカーに投入するのはこれが初めてのこと。RC2クラスには、すでに様々な競技で使用されているスコーピオンKを試す」

PIRELLI

ピレリが今回のポルトガルに持ち込むタイヤの本数は、約2200本。そのうちおよそ400本がWRカー用だ。各WRCドライバーがラリー中に使用できるタイヤ本数は24本で、シェイクダウン用には別途4本が供給される。

各マシンに用意されるタイヤの種類と本数は次のとおり。
ワールドラリーカー
Scorpion KX Hard:24本
Scorpion KX Soft:8本
※使用できる最大本数は24本。シェイクダウン用に別途4本が供給される。

またピレリは、WRC2、WRC3を含め、エントリーする4WDマシンにも1400本のタイヤを供給する。
4WDマシン(WRC2、WRC2を含む)
Scorpion K4A Hard:22本
Scorpion K6A Soft:8本
※シェイクダウン用に別途4本が供給される。

ポルトガルで今季2戦目を迎えるジュニアWRCには200本を用意している。
ジュニアWRC
Scorpion K4 Hard:20本
Scorpion K6 Soft:8本
※使用できる最大本数は22本(シェイクダウンを含む)。

ポルトガルは、タイヤにとって今季で最もタフなラリーの一戦となり得るだろう。グラベル路面は、基本的にはサンディでソフトだが、すぐに荒れて鋭い岩や石が露出してくる。このため、1回目と2回目の走行では、戦略も違ってくる。

見どころは、サービスなしの金曜日。本拠地はポルトガル北部のポルトだが、ラリー初日はステージのほとんどがさらに南下し、木曜日にはセレモニアルスタートも行われるコインブラ近郊となる。このため、金曜日は日中サービスが設定されておらず、ドライバーはマシンを労ることも考慮しなくてはならない。



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