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WRCポルトガル:競技2日目、エバンスが首位に。勝田はオジエと1.5秒差の4番手

©TOYOTA

WRC第4戦ポルトガルは競技2日目を終えて、トヨタのエルフィン・エバンスが総合首位に立っている。2番手にはヒュンダイのダニ・ソルド、3番手にはトヨタのセバスチャン・オジエというオーダーだ。勝田貴元はオジエの1.5秒差で4番手につけており、初表彰台の可能性も見えてきた。

競技2日目はSS9〜15の7SS、165.16kmが戦いの舞台となる。今大会で最も長い1日となっており、僅差の上位陣が見せる走りに注目が集まった。

オープニングステージのSS9は、ヒュンダイのオィット・タナックがSS2番手のエバンスに7.5秒差をつけるベストタイムをマーク。これで総合首位のタナックと総合2番手エバンスとの差は、スタート時点の6.0秒から13.5秒に拡大した。4番手につけていた勝田はやや慎重な出足でSS7番手タイムとなり、背後のオジエにかわされて総合順位を5番手としている。

タナックは続くSS10、SS11も制し、午前中の3SSすべてを制する快走。SS11終了時点で、2番手エバンスとの差は19.2秒にまで拡大していた。なお、SS10では総合4番手を走っていたオジエがハーフスピンを喫してタイムロス。これで再び勝田が総合4番手に浮上した。このSS11を終えたサービスでは、再出走を果たしていたヒュンダイのティエリー・ヌービルがマシントラブルからリタイアを決めている。

HYUNDAI


2ループ目のオープニングとなるSS12を制したのはエバンス。しかしタナックも0.6秒差で食い下がり、その差は大きくは縮まらない。そしてSS13では再びタナックがベストタイムをマーク。タナックにとっては通算250回目のSSベストタイムとなった。

波乱が起きたのはSS14。SS13を終えた段階で総合6番手につけていたトヨタのカッレ・ロバンペラが、マシントラブルに見舞われSS14をスタートすることなくリタイアを決めている。また、首位を走るタナックが右リヤサスペンションを破損してストップ。ここでラリー続行を諦めることとなった。代わってトップに立ったのは、2番手を走っていたエバンス。また、このSSではオジエが3番手タイムをマークしており、再び勝田を逆転。タナックのリタイアもあり、オジエが総合3番手、勝田が総合4番手につける結果となった。

M-SPORT


この日の最終SSは、ポルト市街地でのスーパーSS。ここではソルドがベストタイムをマークし、首位エバンスとの差を5.7秒縮めることに成功した。また、勝田はSS3番手タイムで、前を行くオジエとの差を1.5秒とし、初の表彰台フィニッシュを射程に収めて競技2日目を終えた。

この結果、上位陣は首位はエバンスと2番手にソルドが10.7秒差。エバンスと3番手オジエは1分以上のタイム差があるため、優勝戦線はこの2台に絞られたといってもいいだろう。一方、3番手オジエと4番手勝田は1.5秒差。勝田と総合5番手につけるMスポーツ・フォードのアドリアン・フルモーは3分以上の差が開いており、3番手争いはオジエvs勝田の一騎打ちとなりそうだ。

TOYOTA


競技最終日はSS16〜SS20の5SS、49.47km。いずれのステージも短く、勝負のかかるドライバーにとっては多少のリスクを負っても全開で攻める必要があるだろう。ポルトガルの名物ステージであるファフェが最終パワーステージとなる。オープニングのSS16は23日の日本時間15時08分スタート。

WRCポルトガル SS15後暫定結果
1. E.エバンス(トヨタ・ヤリスWRC) 3:07:09.1
2. D.ソルド(ヒュンダイi20クーペWRC) +10.7
3. S.オジエ(トヨタ・ヤリスWRC) +1:04.2
4. 勝田貴元(トヨタ・ヤリスWRC) +1:05.7
5. A.フルモー(フォード・フィエスタWRC) +4:21.8
6. G.グリーンスミス(フォード・フィエスタWRC) +4:28.2
7. E.ラッピ(フォルクスワーゲン・ポロGTI R5) +8:21.2
8. T.スニネン(フォード・フィエスタ・ラリー2) +9:01.6
9. M.オストベルグ(シトロエンC3ラリー2) +10:46.6
10. N.グリアジン(フォルクスワーゲン・ポロGTI R5) +11:01.1



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