ERCのラリーアゾレス(グラベル、ポルトガル)は、2021年のERC開幕戦として5月6〜8日に開催を予定していたが、アゾレス諸島の地域医療機関からの要請を受けて延期となっていた。10月までの延期を計画していたが日程の調整がつかず、9月16〜18日の開催に向けて準備を進める模様だ。
独自の取材によると、当初はアゾレスの会期を10月7〜9日に延期し、ラリーハンガリーの会期を10月下旬から8月に変更する計画となっていた。しかし、ラリーハンガリーは10月22〜24日から会期を変更することができなくなったほか、ラリーファフェの主催者が地元の選挙のため会期を1週間前倒ししての10月1〜3日へ変更を要請。この結果、アゾレスが開催できる会期が9月中旬しかなくなってしまった。
一方で、ファフェの新しい会期は、延期したWRCラリーフィンランドの週末と重なってしまう。この点についてERCコーディネーター、ジャン・バティスト・レイは「新型コロナウイルスのパンデミックの影響で、国際的にモータースポーツカレンダーが流動的になったため、やむを得ずこのような結果になった」と語る。
「しかし、ヨーロッパの両側でわずか2時間の時差でラリーの名門イベントが開催されるのは、大いに成功すると確信している」
(Graham Lister)