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WRCサルディニア:Mスポーツはグリーンスミスとスニネンを起用

©M-SPORT

Mスポーツ・フォードは今週のWRCサルディニア(グラベル)にガス・グリーンスミスとテーム・スニネンをフォード・フィエスタWRCのドライバーに起用する。スニネンは、前戦ポルトガルではフォード・フィエスタ・ラリー2 MkIIでWRC2部門にエントリーし、2位フィニッシュを飾っている。

今季、Mスポーツ・フォードからフィエスタWRCで自身初のフル参戦に挑戦中のグリーンスミスは、これまでに2度サルディニアに参戦しており、1回目はラリー2マシンで、昨年はワールドラリーカーで経験を積んでいる。今回、コ・ドライバーのクリス・パターソンが一身上の都合により参戦できないことから、サルディニア戦のみスチュワート・ルードンがコ・ドライバーを務める。スコットランド出身、33歳のルードンは経験豊富なコ・ドライバーで、WRCのターマックラリーではグリーンスミスのノートクルーも務めている。また、2018年のWRCドイツでは、グリーンスミスと参戦した経験も持っている。
「ポルトガルは、どこまで自分を取り戻せるかが鍵だったが、サルディニアでも同じように勢いづけていきたい」とグリーンスミス。
「サルディニアはよりテクニカルではあるが、ポルトガルとかなり似ているので、ポルトガルで順調だったセッティングをそのままサルディニアのスタートでも使う。もっとマシンのフロントを使って走らせたいし、スライドでタイムをロスしたくないからね。ステージはすごくナローでツイスティでテクニカルなので、前を向いているほど速く走れる。ここ数年の内容から、自分たちのマシンがこのイベントで速いことは分かっているし、テームも自分も初日は走行順が有利だ。自分はこのラリーではこれまで運に恵まれていなかったので、今回は3度目の正直、となることを願うよ。今回はスチュワートとの参戦だが、以前、一緒に参戦したドイツではベストタイムもマークしているので、コンビの良さは間違いないよ」

M-SPORT

一方、今回はWRカーでの参戦に戻るスニネンは、これまでWRC戦では3回ポディウムに上がっており、うち1回は2019年のサルディニアだ。現在27歳のスニネンはこれまでに5回サルディニアに参戦しており、昨年は初日に首位に立った後、そのまま2番手を守り切ってその日を終えていた。
「サルディニアでは、いつも走りを楽しめている」とスニネン。
「グラベルラリーの中でもラフな性格だがタイヤの摩耗もうまく管理しなくてはならず、鍵になるポイントだ。サルディニアでは、これまでいい結果を残している。シェイクダウンまでピレリのタイヤを試すことができないのは試練になるが、これに挑み最大限の結果を収めたい。ポルトガルからあまり時間をあけずにサルディニアを迎えられるのは助かるが、自分は前回はラリー2マシンでの参戦だったので、ライバルたちの方が一週間分のアドバンテージがある。WRカーでのピレリタイヤでのグラベルでの動きをみんなは分かっているが、自分たちにはその利がないので、走行順を大いに活かさなくてはならない。初日がドライなら自分たちには有利になる」

「またWRカーで参戦できることには、ワクワクしている。ドライブがとても楽しいし、ラリー2からWRカーに乗り換える方がその逆よりも楽だと思う。WRカーにはエアロがあるし、パドルシフトの方が楽だ。でも、パワーも100馬力も多いのでタイヤの減りも早いということだし、ホイールスピンも多い。サルディニアではこの点が難しくなると思うが、今回は自分はタイヤのことを学びながら、クリーンなラリーをすることが目標だ」



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