6月18〜20日のラリーポーランド(グラベル)で開幕する2021年のERC。Mスポーツのマネージングディレクターを務めるマルコム・ウィルソンは、カラム・デバインの今季のERC参戦を見守っているようだ。アイルランド出身のデバインは、現在27歳。昨年はヒュンダイi20 R5に乗っていたが、今季はMスポーツのサポートを受けてフォード・フィエスタ・ラリー2にスイッチする。
若手ドライバーの育成に定評のあるMスポーツだが、現在WRCに参戦している4人のドライバー(アドリアン・フルモー、ガス・グリーンスミス、トム・クリステンソン、テーム・スニネン)はいずれもERC参戦経験者であることから、ウィルソンは、今後もこのシリーズへの関心を持ち続けると語る。
「ERCは、世界の舞台で活躍しようとする若い才能のための、試練の場であり続けてきた」とウィルソン。
「カラムはフィエスタR2で参戦したJWRCやフィエスタR5で参戦したアイルランド選手権で好リザルトを収めていたので、数年前から注目していた。彼には才能があるので、ヨーロッパ最高峰のシリーズにフィエスタ・ラリー2で挑戦する彼の能力をぜひ見てみたい」
Mスポーツ・フォードのチーム代表、リチャード・ミルナーも「カラムはすでにERCで1シーズンを経験しており、フィエスタに戻ったいま、我々は彼が次のステップに進む手助けをしたい」と語る。
「彼は最初の段階の経験を積んでいるので、今後は彼がさらに活躍できるよう、可能な限りのサポートをしていきたいと思う。競争は激しいものになると思うが、カラムは非常に強い意志と才能を持った若いドライバーなので、今年はなんらかのサプライズも起こしてくれるのではと期待している」
モータースポーツ・アイルランド・ラリー・アカデミーから全面支援を受けているデバイン。ERCシーズン開幕に先駆けて、先日は英国ポートラッシュ・ビーチで2021年のフィエスタ・ラリー2 MkIIのカラーリングを公開した。
(Graham Lister)